よくみれば雑食

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ウォシュレットかと思ったらレーザービームのスイッチを押していた話

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突然ですが、みなさんはウォシュレットって使いますか?あの用を足した後に肛門に水を噴射するアレです。

私にとってウォシュレットとは、言わばウイニングランのようなもので一勝負終えたあとのクールタイムなのです。

時には固く、時には水っぽく、なかなか出ないときもあれば、こんなに出る!?というときもある、そんな日々手の内を変えて挑んでくる強敵との死闘を乗り越えるわけですから、せめてものご褒美にシメくらいは気持ちよく終わりたいですよね。

しかし、そんなウイニングランに水を差す不届き者がいます。そう。妖怪・フルパワーウォシュレット野郎です。

この妖怪は至福のひと時に水を差すどころか、肛門に水が刺さる恐怖まで植え付けてくる厄介なヤツです。こんなヤツを野放しにしておくわけにはいきません。決して水に流すことのできない怒りがここにある。

今回はそういう話です。

 

ウォシュレットとの出会い

さて、結論から言えば「最大火力にしたら元に戻せバカヤロウが」ということが言いたかっただけなので200文字もあれば済んでしまう話なんですが、せっかくなので私とウォシュレットの出会いについてお話しでもしましょうか。

現在、私は日本だけでも約6000万人ほどいるという、ウォシュレットがないと用が足せない症候群(別名、ウォシュレット症候群)を発症しています。

これはその名の通り、ウォシュレットがついていない便器では用を足すことそのものに抵抗を感じてしまい、便意を我慢することで健康状態が悪化、最悪の場合、死に至るという恐ろしいものです。ですがそんな私も実は以前はウォシュレットが苦手でした。

あ、ちなみに『ウォシュレット』という名称は厳密には超大手、住宅設備機器メーカーであるTOTOが販売する温水洗浄便座の商品名であって、しっかりTOTOでの商標登録もされています。

あの肛門にシュワシュワ水が当たる機能がついている便器の総称は、正しくは『温水洗浄便座』なんですが、話がややこしくなるので今回はウォシュレットで統一します。

さて、話を戻しますが、ウォシュレットが苦手だった理由は風呂に入ったわけでもないのに下半身が濡れるのがどうにも気持ち悪かったんですよね。あとは見知らぬ誰かとウォシュレットをシェアしているのが気持ち悪いというイメージ的な要因もあったり。

しかしあるとき、用を足した後に拭けども拭けどもなぜかトイレットペーパーが汚れるという怪奇現象に襲われました。これまではトイレットペーパーのポテンシャルを信じてその身を委ねていましたが、そのトイレットペーパーでも歯が立たないとなると一大事。かくなるうえはと今まで避け続けてきたウォシュレットなるものに運命を託すしかないと決断し、意を決して「おしり」と書かれたスイッチをON。

するとどうでしょう、トイレットペーパーのポテンシャルを遥かに凌駕する洗浄力と心地よさ、そしてまるで風呂上りのようなサッパリ感が得られたではありませんか。

これを機に私のなかのウォシュレットの好感度は爆上げ。DANDAN心魅かれてくのでした。

 

ウォシュレット事変、勃発

時は流れ2018年8月現在、仕事関係でお邪魔していたとあるビルのトイレを使用した時のこと。

用を足し、いつものようにスイッチをONしようとコントロールパネルを見ると、なんと水圧レベルがMAXになっているではありませんか。なんというデストラップ。

過去に一度、気付かずに肛門に最大レベルのウォーターキャノンをぶっ放してしまったことがある。そのときは思わず「ん゛ん゛んうっ!?」と変な声が出てしまって大変に恥ずかしい思いをしたのです。

あのときのトラウマを再現してなるものか。そう思いながら水圧レベルを標準に戻しスイッチON。するとどうだろうか。なんと肛門めがけてレーザービームが照射されたではないか!

完全に意表を突かれた私は「う゛わっつっぁ!!?」と叫んでしまった。悪意に満ちたレーザービームからは絶対に肛門をブッ壊してやると言う強い決意が感じられました。

想像してみてください。男子トイレ一面に響き渡る「う゛わっつっぁ!!?」を。「う゛わっつっぁ!!?」を叫んでしまった私の心情を。何の前触れもなく「う゛わっつっぁ!!?」を聞かされたみなさんの戸惑いを。 

この便座における『標準』の基準は完璧にバグっていました。この便座での最大出力をうっかり発射してしまった日には、体が真っ二つに裂けるに違いない。そのくらいの威力。

これを最大レベルで受け切った前任者の肛門強度はどうなっているのか。そして客先のトイレの中心で「う゛わっつっぁ!!?」を叫んでしまった私のこの行き場のない悲しみと怒りはどこにぶつければいいのか。

ということで、今後このような悲しい出来事の犠牲者を出さないためにも、ウォシュレットのパワーは法律か何かできっちりと基準を定めてほしい。

 

こういった旨を飲み会の場で熱弁したところ、友人が「え?ウォシュレット使う前にトイレットペーパーで拭いてんの?」と返してきやがった。

バカ野郎。このヤロウ。違う、そうじゃない。この悲しみは満場一致で共感を得られる話だと思ったのに、全く意図しないところに食い付きやがった。

彼曰く、私の『用を足す⇒拭く⇒ウォシュレットで洗浄⇒水気を拭き取る⇒フィニッシュ』という手順はおかしい、正しいお作法は『用を足す⇒ウォシュレットで即洗浄⇒トイレットペーパーで水気を除去する』だと言うのです。

今まで自分の使い方に疑問を持っていなかった私にとって、それは衝撃的な発言でした。それと同時に、もうフルパワーウォシュレット野郎のくだりとかもどうでもよくなって、その友人の提唱する正しいお作法とやらが如何に不衛生極まりない使用法であるかという反論をどうしてもしたくなってしまって、「それじゃあいろいろ飛び散って不衛生だ!」と異を唱えたところ、なぜか周囲の人々を巻き込んでのウォシュレット事変が勃発してしまいました。

そしてこれまた意外にも、先にウォシュレットをぶっ放すという意見に賛成する人が多く、『ペーパー・アフターウォシュレット派』と『ウォシュレット・アフターペーパー派』は7:3ほど。

そこからウォシュレット事変は更なる盛り上がりを見せ、なぜか最終的には『ウォシュレットがない生活なんて考えられない!』VS『ウォシュレットがなくても死にゃあしない!』というところまで発展したのですが、結局ウォシュレット事変は解決に至らぬまま現在進行形で続いています。次の飲み会あたりで決着をつけてやろうと思っています。

 

はぁ~、ウォシュレットでこんなに熱くなれる友人を持てて、ボクは幸せです。