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【ライヴレポ】『ポルノグラフィティ 16th ライヴサーキット "UNFADED"』は激レア曲とレアなセトリのパレードでした

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出典:ポルノグラフィティ 16thライヴサーキット"UNFADED"

 

ポルノグラフィティ16度目となるツアーの横浜アリーナ2日目に行ってきました。

ということで自分でニヤニヤするための備忘録としてつらつら書いていきますが、きっとポルノファンのみなさまもニヤニヤできるような記事になっているはずなので、お暇ならどうぞ見ていってくださいな。

ということで、さっそく始めます。

 

激レア曲を含む珍しいセトリ

1.オレ、天使

あれ?来るライブ間違えたっけ?と思うくらいオペラなオープニングを経て披露された1曲目はこの曲。

アレンジをちょっと変えて原曲よりもポップなイメージに仕上げていた印象。

思えばこのライブは鉄板曲のアレンジがいつも以上に面白かった(というか不思議だった)んだけど、その予兆が既にここで出ていたのかもしれない。

1曲目にこれを持ってきたのは初見組よりもベテラン組を意識してるのかなぁ。

長らくのファンからしたらライブでもしばしば演奏される定番曲なんだけど、ここ最近のポルノしか知らない人はまさか初期の曲からスタートするだなんて思ってもみなかったのでは。

というかそもそもこの曲を知っているかどうかすら怪しい…w

 

2.A New Day

と思いきや2曲目はわりかし新しめのライブ定番曲で、これには新規組もニッコリ。

ファンの多くはおそらく大サビ前の「言うなーっ!」の合唱を楽しみにしているんじゃないかと思うのだけど、個人的には大サビの「き~~の~~おっっ!までの今日が!」っていう溜め込んだパワーを一気に吐き出すようなアキヒトさんの歌いかたにゾックゾクするのが醍醐味だったりする。やってることはかめはめ波を撃とうとしてる悟空と同じです。

サビもノリやすくてみんな手を挙げて楽しめるライブ定番曲のおかげで、会場の熱がここでグッと高まったような気がした。

 

3.幸せについて本気出して考えてみた

そしてここで最高にハイになるイントロがどーーーんっ!脳汁ブッシャーーー!!

もうさ、この曲のイントロってなんでこんなにワクワクするんだろうねぇホントに。

このイントロは音源で聴くのもいいんだけど、何よりも最高なのはライブで聴くこと。イントロが流れた瞬間に「さぁいくぞ!」みたいな勢いが出るからメチャクチャ好きで。

んでもってイントロにのせて「ウォイ!ウォイ!ウォイ!ウォイ!」すんのがこれまた楽しいんすよ。アキヒトさんに煽られながらね。この臨場感はイヤホンで聴いてるだけじゃ絶っっっ対に味わえねぇ。この曲は思いっきり手を突き上げて汗かいてナンボです。はぁ~~~この文を書いてるだけでウズウズしてきたからこのへんでやめときます。

そしてやっぱりこの曲も印象的なあのキーボードのメロディは控えめに、ベースとドラムを目立たせたバンドサウンドになっていて、それだけでずいぶんと印象が変わるんだなぁと感心した。

 

~MC1~

1発目のMCが毎度お決まりのアキヒトさんの「ワシらがぁ~~~ポルノグラフィティじゃっ!(ドヤ顔)」から始まるこの安心感よ。これだよこれぇ。これを聞くことで改めてポルノのライブに来たって実感が沸くみたいなところはある。

 

アキヒト:「ところで今回のツアータイトルである"UNFADED"ってどういう意味なのか、これをハルイチから説明してもらおうと思いますっ!」

 

ハルイチ:「ほら、ワシらもあのサブスク?あのぉ、ストリーミングで聴けるっていうあの。みんな(客席)サブスクのこと分かってるぅ?なーんか怪しいなぁ。(中略)」

 

アキヒト:「はよUNFADEDの意味を言えっちゅうに(笑)」

 

ハルイチ:「だからね、フ、フ、フェ、フェェイド(ねっとりとした発音)はフェードアウトとかのフェードで、色褪せるとかって意味もあるのね。だから僕たちの昔の曲が今やったらどんな反応をもらえるのか、果たして色褪せているのか、それとも色褪せずにいられているのか、そういうのを試したいと思って、このタイトルにしましたっ!(なぜか最後の最後で小並感)」

 

ハルイチ:「えーとさ…もしかしてこれもWOWOWに使われる(放送される)のかな?嫌なんだけど(笑)」

 

アキヒト:「そんときゃ会場のお客さんがみんな出てからステージだけ映して撮りなおしゃええ。差し替えれば…!(名案)」

 

ポルノおじさんたちはちょいちょい不意をついて唐突に可愛さを見せつけてくるから油断ならねぇ。おじさんにキュンとさせられるとか何事ですか。

そして前日に発表された20周年記念の東京ドーム公演についても言及が。

 

アキヒト:「えー、昨日発表しましたが、東京ドームで2Daysやりまーす!神 VS 神ってね…!」

 

ハルイチ:「やっぱり20周年ってことで…東京ドームでどーんとやれればね。」

 

アキヒト:「広いよぉ~東京ドームは。」

 

ハルイチ:「ノルマ制にしようか。お客さんは1人につき20人の友達を引き連れてきてくれたら…(笑)」

 

アキヒト:「そのくらいせんとねぇ。広いから。」

 

ハルイチ:「それかアキヒトが出口でチケットを手売りする?(笑)」

 

歓喜に沸く会場。

 

アキヒト:「いや、それはやめようや。手売りして来てくれなかったらショックだもん。」

 

ハルイチ:「チケット買ってくれたのに当日ガラガラみたいなね(笑)」

 

アキヒト:「なんで20年の記念の日にガッカリせにゃいかんのよ(笑)」

 

会場に来てるファンからすりゃあ、アキヒトさんの手売りチケットなんてプレミアもんだわw

そしてこの発表のなかでサラッと「土日の2Daysでそれぞれセトリが違う」という衝撃の事実を発表していたんだけれど、これチケットの倍率エグいことになりゃあしないかい?そんなん言われたら2日とも絶っっっっ対に行きたいんですけど。

 

4.東京ランドスケープ

これもライブでちょいちょい聴くような……いや?聴かないような……あれ?

もしかしたらライブ中盤のまどろむ時間帯にやっているから記憶が曖昧なのかもしれない。

まだ序盤の頭が冴えてる時間帯に聴くと、これまた音源で聴くのとは少し違ってなんだかオサレな印象だった。

もしかしたらバックのお金のかかってそうな巨大スクリーンの映像と相まってそう感じたのかも。スタートからテンション上げすぎたんでここいらでちょっと休憩かな。

 

5.ジョバイロ

と思ったらここでまたライブのド定番曲が投入され、身体が勝手にハンドクラップでリズムをとってしまう。みなさんご存じ、パンパンパンッパンパンッのリズムね。

この曲はライブで演奏されるたびにアレンジがちょっとずつ変わっていて、芸が細かいなぁと毎度のことながら感心させられてしまう。サポメンの楽器を活かすようなアレンジに仕上げてくる印象も多い。

そしてやっぱりステージには火柱が立つのだけれど、何回見てもやっぱりあの距離で火柱が轟々と出てくる様は「熱そう(そして暑そう)だなぁ…」というシンプルな感想しか出てこない。この曲の選出には欠かせないんだけどね。

 

~MC2~

今回のツアーのコンセプトはやはり「サブスクリプションで全曲、聴けるようになった」というところに重きを置いているようで。

ハルイチさんのMCでも「全曲横並びに聴けるようになって、シングルやアルバムの発売に沿ったツアーでもないからセトリは自由に組めて…」と言っていたが、アキヒトさんもやっぱり「ワシらも自分たちの曲のCDは全部は持ってないもんね。あ、16枚目が抜けとる!みたいな。そういうのがあるからやっぱりサブスクで全部聴けるってなると自然と聴くんじゃね。」と。

そして続けて「ここからはレアな曲もやりますよっ!あれ?この曲ライブでやったっけ?みたいな曲もやりますよっ!」と宣言し、次の曲へ。

 

6.ヴィンテージ

イントロが流れた瞬間にざわつく会場。この曲は普段から割と聴いているもんで不思議と驚きはあまりなかったのだけれど、確かに言われてみればなかなかライブではやらないかもしれないなぁ。

ところでこの曲って振り付けなんてあったっけ?しかもワイパーって。これはあくまで個人の感想なんだけど、この曲はワイパーじゃねぇだろ…。

「昔からワイパーだぞにわか」とか言われたらそれはもう謝るしかないんだけど、でもなぁ…。やっぱこの曲はワイパーじゃないわ。むしろ振り付けいらんじゃろ。

 

7.前夜

正直に申しあげますと、「あー!あったあった!こんな曲!」という雰囲気を出しつつ、内心では「あーん?あった?こんな曲?」でした。

そっか、カメレオン・レンズのカップリング曲だったんだね。いかんせんカメレオン・レンズのインパクトがデカすぎて完全に記憶から抜け落ちてた。

脳内のHDDを漁ってるうちに演奏が終わっていたので特に感想とかはありません。マジすんません。

 

8.ビタースイート

うほーwwwマニアックゥーwww

往年のヒット曲もたくさん入っている、隠れた名アルバムである『雲をも摑む民』からは『敵はどこだ?』がチョイスされることが多く、会場のボルテージが一気にあがる鉄板曲でもあるのだが、あえてのこの曲をチョイスしてくるあたり、これは完全に古参狙い撃ちのセトリでしょう。

久々にちゃんと聴いたけど、こんな大人っぽい曲だったんだなぁ。あとでちゃんと聴きなおそうっと。

 

9.DON'T CALL ME CRAZY

これも一時期はライブの定番曲になってたんだけど、最近はめっきり聴かなくなっていた曲。

とはいえ今まで演奏された回数もそこそこ多かったせいなのか、そこまで懐かしいという印象はなかったかなと。前の3曲と比べると知名度もダンチなところを見ると初心者組を配慮しての選曲だったのかもしれない。

この曲もサビがノリやすくて、手をあげるのが楽しい良曲だよなぁ。あと個人的にアキヒトさんの「いぃな~ずまぁ~にぃ~~~っ(↓)打たぁ(↑)れるようなぁ啓二ぃ~うぉ~!」の部分のクセがすげぇ好きなんすよ。

 

10.Zombies are standing out

準新曲だからね。やっぱやるよね。配信限定のこの曲は割とフェスとかでもお披露目していることが多くて、ライブでも随分と聴きなれてきたなぁという印象。

それはそうと巨大スクリーンいっぱいに迫真の演技をしたゾンビくんが映っていたけれど、あれホラーが苦手な人は結構アレだったんじゃないかと心配になってしまった。それこそ小さい子は泣きだしてもおかしくないくらいにはちゃんとゾンビしてたし。

でもあれか、今どきのコンシューマーゲームでもっとリアルなゾンビをごまんと見てるんだろうし、あれくらいは屁でもないのか。カジュアルなゾンビ映画でも割とちゃんとしたゾンビがフラッと出てきたりもするし。

ただまぁ、この曲は如何せんMVの出来が良すぎるせいか、ライブにどこか物足りなさを感じてしまうのはきっと私だけじゃないはずだと思っている。

出来の良すぎるMVというとパッと思いつくのは『メリッサ』なんだけど、メリッサはもはやライブを盛り上げる燃料としてド鉄板になっているから物足りなさとかは全くないんだよなぁ。

ということで、この曲自体は大好きなんだけど、ライブにおける立ち位置としてはメリッサレベルにまで育て上げるのはなかなかに至難の業だろうから、この後どう工夫してくるのかを期待しながら待ちたいと思う。

 

~MC3~

ステージが暗転し小鳥のさえずりが聞こえてくると、次にステージの明かりがついたときにはアキヒトさんが1人でギターを抱えて立っていた。

 

アキヒト:「これね、前のツアーも来てくれた人は分かるかもしれないんじゃけど、小鳥のさえずりが聞こえてきたらワシは1人になるっていうシステムになってるみたい…(笑)」

 

アキヒト:「ところでみんなはこれ大丈夫なん?だって…。ゾンビ、屍…ゾンビからの小鳥よ?これ…(笑)」

 

客席:「イエーイ!」

 

アキヒト:「あ、大丈夫なんじゃね(笑)」

 

アキヒト:「さっきもサブスクの話をしたんじゃけど、全曲解禁ってなるとやっぱりワシらの曲も自分で聴くようになるんよ。これもっとこうできなかったのかね?とか、これは出来がいいんじゃない?とか。でもね、なかにはなんでこんなことしちゃったんだろう…。これはどうなんだろう…。っていう曲もあってね。それを今から聴いてもらいます。」

 

11.見つめている(弾き語りで1コーラス)

そんなMCのフリから演奏されたこの曲。個人的にはかなり好きな曲なんで一気にテンション上がったんだけど、確かに言われてみればなかなかパンチのある歌詞だな。

でもこの気持ち悪さ(褒めてます)にこそ初期のポルノグラフィティっぽさが滲み出ていて、そこがすごく魅力的なんだよなぁ。これはおそらく古参のファンなら大多数が分かってくれるはず。

けれどもやっぱり演奏後もアキヒトさんのぼやきは止まらず。

 

アキヒト:「これねぇ……なんでこんな歌詞を書いちゃったんだろうって考えたんですよ。そしたらね、当時は詞曲を初めて担当するっていうんで張り切っちゃったんでしょうね。アキヒトは一筋縄じゃいかんぞ!ってとこを見せたかったんじゃろうね。」

 

アキヒト:「あのー、これはあまり良いことではなんだけど、当時はストーカーとかも話題になり始めたころでね。これを題材になんか歌詞書けないかって思って…。そしたらこんな気持ち悪い歌詞になっちゃった(笑)」

 

アキヒト:「だって、ビーチサンダルを履いた指にはさまる砂のようにまとわりついて離れない離さないぞって…。何を言ってんの?(笑)気持ち悪いでしょうよ(笑)あの、念のため言ってくとワシはこんな気持ち悪い恋愛はしないので!爽やかな恋愛をするタイプなので!(笑)」

 

12.夕日と星空と僕(弾き語り)

アキヒトさんの「これも僕が詞を書いたんじゃけど、心に沁みましたとか言ってもらえることも多くて。」というフリからの2曲目の弾き語りはこの曲。さっきと比べてこの曲の歌詞は本人的にも納得いってるみたい。

ちょうど中盤のまったりタイムに差し掛かったこともあって、この曲からしばらくはしっとりした曲が多めになっていく……

 

13.dedgedilli

かと思ったらゴリゴリのロックなインスト曲キター!

この曲からはバラードにもアップテンポなロックにも移行できるから、もしかしたら今回のセトリはまったりタイムは短めなのかも…!?

 

14.カメレオン・レンズ

【結論】まったりタイムは今回もしっかりありました。

それにしてもこの曲ホントにオサレよなー。会場のライトを駆使した光の柱で作る立体感のある牢屋(みたいな箱)のなかにステージのメンバーがすっぽり収まる演出もオサレで、会場からも「おぉー!」という声があがっていた。

そして今回の気付きとしては、この曲をライブで演奏すると会場が一気に高級クラブみたいな雰囲気になるということ。なんかあのオサレな曲が会場全体に響くことで心なしかバーカウンターが見えてくるんすよ。

で、オサレな雰囲気に酔いしれながらオサレなお酒を頼んで、オサレな男女が熱視線を交わしあって、そのまま夜の街へ…みたいなね。なんか妖艶な雰囲気を醸し出す感じが怪しげなクラブっぽいじゃないですか。

えっと、はい、そうです。みなさんお察しの通り実際にクラブに行ったことはないです。リア充の巣窟とか怖すぎて行けません。平日にやってるドロッドロの昼ドラマで見たクラブのイメージで喋ってます。

 

15.海月

レア曲!けど覚えてない!なんだこの曲!(『ブレス』のカップリングでした)

ホントにねー、選曲がマニアックだよねー。これ相当熱心なファンでもなけりゃすぐに「あー!ブレスのカップリングね!」って気付かないんじゃ?

だってさ、ポケモン映画を観てから聴く『ブレス』はジーンと来るから印象に残りやすいのもそうなんだけどさ、このCDは完全に『ライラ』に喰われてんすよ。

裏A面のライラのインパクトがデカすぎてもう頭んなかがライララライララライライライ♪なんすよ。てなわけで申し訳ないんだけど完全に記憶から抜け落ちていた曲。今回はこういう不意打ちが多い。

 

16.フラワー

新曲だからね。そりゃあやるよね。曲数的にはこれでまったりタイムは終わりかな?

この曲が主題歌になった『こんな夜更けにバナナかよ』は結局観に行かなかったんだけど、映画を観に行った友人曰く作品のイメージにピッタリだったんだそうで。

KinKi Kidsにも負けず、ORANGE RANGEにも負けず、今後も長く愛される曲になってほしいなぁと思う。(レンジのヒット曲は『花』だけど)

 

~MC4~

アキヒト:「ここまでは大人しく……(笑)いや、大人しくっていうか静かな曲が続きましたけど、ここから騒ぐ準備はできてますか!」

予想通り、ここからはテンション上げてくぜー!のターンになるようだ。

 

17.オー!リバル

定番曲だー!超定番曲だぁー!これもジョバイロと同じく身体が自然とハンドクラップのリズムを刻むやつ。パンパンッパンッパンッパンッね。

この曲はアレンジが控えめだったんで、いつものオー!リバルだぁという安心感があった。「しっとりモード」から「盛り上がってくぞモード」にスイッチする役割としては妥当な選曲かと。

まぁ、ここで急に斬新なアレンジとかぶち込んでこられても(テンションのアップダウンに)高低差ありすぎて耳キーンなるわって感じだしね。うん、これが言いたかっただけ。

わがままを言えばここで『アポロ』とか『Mugen』とかのド鉄板の激アツテンション爆アゲ曲をやってくれてたら、ライブ終わりにALL TIME SINGLESを追加でもう10枚くらいは買いに走っていたかもしれん。

それにしても曲の前フリがまぁ笑えること。

 

ハルイチ:「次にやる曲は表情が大事なんよ。顔が。ええ?いくで?降りてこい…!福山雅治(の表情)…!」

 

18.ジレンマ

アイエエエ!?ジレンマ!?ジレンマナンデ!?

アンコールの〆、ワンマンライブのフィナーレの代名詞である『ジレンマ』をここに持ってくるというサプライズ。

ここで自分のなかのリズムが崩されたファン(特に古参であればあるほど)もきっと多いのではないだろうか。正直、このファンの常識をぶっ壊してくるサプライズは予想外だったし、今回のセトリのなかで最も衝撃的だった。

そのうえアレンジでも遊びまくっていて、AメロとかBメロはもはやどこを歌っているのか聴き取るのに集中しないといけないレベル。一瞬、アキヒトさんの音程が合ってるのかも分からなくなるくらいとにかくリズム隊の演奏がフワフワしていてものすごく不思議な感じだった。

それにしてもジレンマでお決まりのリズム隊のソロ回しも特になく、特に間奏を引っ張るでもなく、こうもアッサリとジレンマが終わるともう違和感がすごいのなんのって。

もうあのしつこいくらいにハシャギまわるジレンマじゃないと満足できない身体にされちゃってるのね、わたし…!

 

19.パレット

アキヒトさんの「みんなのキャンバスにはどんな色を塗る~?パレット~だよ☆(笑)」という何とも間の抜けた曲紹介。これ絶対に見切り発車でしょw

この曲もライブではなかなか聴けないレア曲だったりするのだが、これまた面白いアレンジだったかなと。

特徴的なキーボード(だと思う)のメロディが後ろでほのかに聴こえるくらいになっていて、その代わりにギターとドラムの音が前面に出ていた。

そういうこともあってか、メロディラインはポップなんだけど鳴っている音はロックっぽいという何とも不思議な感じになっていて、これはなんて言うんだろう…。えーと、これはねぇ…、表現が難しいんだけども…。うーーーんと…。

まぁ、とにかく新鮮味のあるなかなか聴けないレアなパレット~だったよ☆

それにしてもやっぱり何度聞いても「タラちゃんと見つめ~ていて~」に聞こえるんだよなぁ。

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20.サウダージ

先ほどまでの不思議アレンジや、ゆる~いフワッとした雰囲気がウソだったかのように、パキッとした正統派のメロディにのせて歌われるサウダージ。とにかくもう緩急がすごい。音楽のジェットコースターです。

ここまでかなりハシャギ倒したからかアキヒトさんが少し辛そうにも見えたけど、むしろその全力を出し切る様子が曲の雰囲気とマッチして恐ろしいほどにエモかった。心、鷲掴み。

それにしてもいっつも思うけど、あの息継ぎすら難しい曲をよくもまぁあんなにもハキハキと歌えるよなぁ。むしろCD音源よりも色気が増しててエロいんだよなぁ。あんだけ全力を出し切ってる感じだったのに「ヒィイッヒィ〜〜〜〜〜〜〜ッ」も恐ろしいほどに声出てたし。マジで歌唱力お化け。

参考文献:『サウダージ』の「ベイベェ〜〜〜〜ェェエ〜〜〜〜ッ!!!ナァッ、ナナッツ、ナナッツナァアォッ、オォン…ヒィイッヒィ〜〜〜〜〜〜〜ッ」を歌うのか歌わないのか - kansou

 

21.ハネウマライダー

ライブの鉄板曲が続く。一時は『Ohhh!!! HANABI』がタオル回し曲になっていたけれど、最近はまたハネウマに戻っている。

タオルを回す曲としてすっかりイメージが定着したぶん、やっぱりハネウマのほうが安定感あるよなぁ。客席からも待ってました感がひしひしと出ていたし。

ポルノチームが常にファンを飽きさせないようにライブの演出も工夫してくれているのはよ~~~~~~く分かっているつもりだけど、タオルを回させるならもうこの曲でキメでいいのではと思っている。

サプライズ的なことをもしもするのであれば、むしろハネウマをセトリから外して「今回のタオル回し曲はなしでーす!汗を拭くために使ってくださーい!」てな肩透かしのほうが全然アリ。これまでにもタオル回し曲がないことは何度かあったしね。

 

~MC5~

最後の曲の前フリ。変則的なセトリであることを考えると突拍子もない曲が飛び出してきそうだが…という期待を抱きながら会場が暗転。

 

22.∠RECEIVER

お、おう…。これまたレアというわけでもなく、かといって定番曲でもなく、かなり絶妙なところを突いてきたなぁという印象。

もっとも、ここ最近のポルノのライブはアンコール前のラスト1曲はわりかし大人しめの曲で会場のボルテージを抑えることが多いため妥当と言えば妥当なのか。

過去にはこの曲に関して「国内外を問わず、歌詞から震災を連想させることで傷付けてしまう人がいるのかもしれない。けれども自分たちはアーティストとして、表現者としてこの曲をオーディエンスの前で演奏したい」といった旨を言及していることもあり、常にいち表現者としてファンと真摯に向き合っていくことの所信表明として定期的にセトリに組み込んでいるのかもしれない。

こればかりはポルノグラフィティの2人に正解を聞かないと分からないのだけれど、もしもライブを見た人たちに「なぜこの曲をこの位置に持ってきたのか?」を考えさせることこそが最大の目的なんだとしたら、私はしっかりその術中にハマったということになりますな。

 

アンコール

~MC6~

 アキヒト:「アンコーrtyfyguk」「アンコygyfubtfg」「アッ……みんながそないに卑猥な3文字を連呼するもんだから、アンコール!やりまぁす!(アンコールと言うことを諦めた)」

 

今日もアキヒトさんは舌好調のようでなにより。

 

アキヒト:「アンコールにはとっておきの秘蔵ネタを用意してるからね!」

 

悪戯っ子のような無邪気な曲フリからステージが暗転すると正真正銘、激レア曲のイントロが聴こえてきた。

 

23.タネウマライダー

まさかこの曲をブッ込んでくるとは予想外だった。それにしてもホントにアホな歌詞だよなぁw

そして演奏後は本人たちも思うところはあるようで。

 

アキヒト:「これね、みなさん家に帰ったら歌詞カードをよ~~~~~~~く見てください。ね。よ~~~く見てください。(大事なことなので2回言いました)」

 

アキヒト:「こんな人でなしな歌詞を書いたのは……コイツだぁーーーー!!(ハルイチさんを指さしながら)」

 

他人事を装い前髪で遊ぶハルイチさん。しらばっくれるのが下手すぎだろうよw

 

ハルイチ:「これねぇ……ほら、当時はもっとロックやってたから。大人が眉をひそめるようなロックな歌詞を書いてやろうぜって思ったんだろうねぇ。うん。それが今になって、大人になった自分が眉をひそめることになるとは…(笑)」

 

これにはアキヒトさんも大爆笑。

 

ハルイチ:「ハネウマライダーのダジャレ的なつもりで書いたんだけどね…(苦笑)」

 

まさか作詞イジリのくだりがハルイチさんにまで及ぶとは思わなかったなぁw

 

~MC7~

いよいよライブの〆。最後の曲の前フリ。今まではアキヒトさんの「ジッ!レンマァァァァ!!!」待ちをする時間なんだけど、ジレンマは既に不思議アレンジで演奏されている。じゃあ最後の曲って…?

 

ハルイチ: 「えー、ここでサポートメンバーのみなさんに業務連絡です。今日は(WOWOWの)カメラが入っています。で、次の曲でそれぞれソロまわしがあるでしょう?あれみんな有名なアーティストの往年の名曲を演奏したりしてるけど、今日は気をつけるように。権利関係とかあるからね?」

 

アキヒト:「そうじゃね。権利関係があるけん。気をつけな。」

 

な、なんだってー!他の公演ではサポメンの悪ふざけが見れたのかぁー!なんだよそれぇー!超見たいじゃんかよぉー!いやぁ…これは残念。

ジレンマが大人しかった代わりに最後はどれくらいハッチャケてくれるのか楽しみにしてたのに…。

こりゃあ最後の曲はアホになれる曲じゃないと許さんぞ!

 

24.ライラ

アホになれる曲でした(^q^)

まさかこの曲を最後に持ってくるとはこれまた予想外。でもこれが想像以上に盛り上がるのなんのって。会場のハンドクラップを煽りながらステージを右に左に全力疾走するアキヒトさん。相変わらずパワフルだよなぁ。

そして大サビ前の間奏の語りではどうやらご当地ネタを盛り込むのがお決まりのようで。

 

アキヒト:「夢があるとしたら、溺れた子供を助けて死ぬとか、恋人の身代わりで銃で撃たれて死ぬとか、あと、あのー、すぐそこのラーメン博物館でいろんなラーメンが食べたいと思っていろいろ挑戦してみようと思うんだけど、この歳になると半ラーメン2杯しか食べられなくて…。ラーメンを…あの…食べれなかったりとか…!そういうことを夢見たり…!(笑)」

 

ハルイチ:「オチてない。話が、オチてない。」

 

アキヒト:「え?オチてない?(笑)おかしいなぁ、いつもは上手くいくんだけどなぁ。」

 

その後はハルイチさんからやり直しを命じられるも強行突破を試みるアキヒトさんなのであった。

そしてついに楽しみにしていたサポメンたちのソロ演奏のターン。各々が権利関係に気をつかって(?)ポルノの往年の名曲を演奏していく。

 

アキヒト:「あ!これは権利大丈夫!あ!次は横浜リリーね!これも権利大丈夫!」

 

権利関係に厳しいアキヒトさん。ここでnahg-changが『Century Lovers』のイントロを演奏すると…。

 

客席:「フゥーフゥー!」

 

アキヒト:「(即興で対応できるなんて)すごいねぇ…(笑)」

 

ポルノファンは何も言わずとも条件反射でレスポンスができるのだ。そしていよいよ満を持してハルイチさんのソロ演奏。さぁ…!いったい何を演奏するのか…!

 

ハルイチ:「(ドヤ顔でB'zのultra soulを演奏する)」

 

さっきの注意事項はフリだったのかぁーーーーいwww

 

そして案の定、客席からは

 

客席:「(そして~か~がや~くウルトラソウッ!)ハーイ!!!」

 

アキヒト:「ちがうちがう(笑)」

 

下手したらこの日のTOP3に入るくらい客席から声が出てたwww

マジで団結力がぱねぇ。これだからポルノのライブはやめられねぇんだ!

ということで最後は何も考えずにみんな一緒に、ライララライララライララライララライライライ、ライララライララライララライララライライライ!ライララライララライララライララライライライ!ライララライララライララライララライライライ!(^q^)ヘイ!

かんそうさんは今回のツアー行ったのかなぁ。このライヴのレポをあの人が書いたら絶対アンコールのとこがカオスになるんだろうなぁ。かんそうさんライラ大好きだもんね。

参考文献:【全曲ストリーミング解禁】ポルノグラフィティおすすめプレイリスト180曲 - kansou

 

まとめ

ということで今回のツアーはセトリがかなり変化球気味だったこともあり、いろいろと新鮮な気持ちで楽しむことができました。ポルノおじさんたちやサポメンさんたちもすっごく楽しそうで、あの日の横浜アリーナにはハッピーなオーラが満ち溢れていたのではないでしょうか。すごくいいライブでした。

 

ただまぁ、強いて小言を言わせていただくと、事前に噂されていたほどレアな曲がたくさん聴けたかというと、そういうわけでもなかったかなぁとは思った。

数ある曲のなかでもTOP5に入るくらい『Sheep ~song of teenage love soldier~』が大好きなんですけど、これは2014年のロマポルである『惑ワ不ノ森』を最後に披露されていない(ただしこれもメドレーでの披露だったので、フルでキッチリ演奏してくれたのは2011年の『つま恋ロマンスポルノ~ポルノ丸~』が最後)から、レア曲という意味ではほんの少し期待もしていたのだけれど残念ながらセトリ入りならず。

なんなら『PRIME』とか『POISON』とかマジもんの激レア曲とかもやってくれるのかなぁと思ってただけに、意外と普通だな(全国ツアーなんだし当たり前っちゃ当たり前ではあるのだが)と思ってしまったのは、私が勝手に期待値を上げ過ぎてしまっていたのが悪いんでしょうな。

 

やっぱりベテランのファンが悶絶するような曲を聴きたいならファンクラブ限定のほうに行く必要があるんだろうなぁ。でもあれ不定期なうえに平日開催だったり場所も微妙に遠かったりとかでなかなか都合が合わなくて今まで行けたことないんだよなぁ…。

ただまぁ、今年は9月に東京ドームで開催される20周年記念ライブの神セトリで更に完全燃焼できるはずだから、そこに参加できるように今のうちから運気を溜めておかなきゃですな。唸れ!!俺の抽選運!!!

 

てな感じで。サクッと書こうと思ったのに気付けば1万文字をとっくに越えてたのでこの辺にしときます。それでは。