美女の歩き方がブスだったときのガッカリ感といったら
まさかのシリーズ化
どうも。寒暖差が激しく体調を崩しやすい今日この頃。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私は職場で溜まったドス黒いヘドロのような感情を胸の奥底に閉じ込め、ダークサイドに堕ちる前に一目散に帰宅して、のんのんびよりを見て浄化する毎日を送っております。にゃんぱすー。
ということでまさか私自身、シリーズ化することになるとは思ってもみなかった『美人が〇〇だったときのガッカリシリーズ』なんですが、今回はその第2弾です。
できれば第3弾が来ないことを願っています。
(※第1弾はこちら)
あ! やせいの びじょが とびだしてきた!
今日も今日とて胸の奥底に秘めた邪悪を鎮めようと、いそいそと職場を後にし家路を急いでいたわけなんですが、降りる駅までずっと開かないほうのドアの近くに陣取り電車の出発を待っていると、モデル級のべっぴんさんが目の前で立ち止まりました。
もうこの時点で嬉しいやら、急に腕をつかまれて痴漢容疑をかけられるんじゃなかろうかとか、いろんな意味でドキドキしていたんですけど、これも今日1日頑張ったご褒美ということなんだろうと思って、ありがたく美女から出るマイナスイオンで癒されようと思ったんですね。
で、いざ電車が走り出して数分たったときのこと。車内が揺れた際に美女がおっとっとってなって咄嗟にドアに手をつきました。このとき私ったらドアを背にしていたもんだから、私の顔のすぐ横に美女の腕が伸びてきたんですね。ドンッつって。
さながら美女から壁ドンされたみたいなシチュエーションになってるわけですよ。
美女に突然そんなことされたら誰だってスマホの画面から目を離さざるを得ないでしょう。でもって思わず美女ガン見。たぶんこのときの私、鳩が豆マシンガンをくらったみたいな顔してたと思う。
そしてこのとき、パッと見で美女だと思っていた目の前の女性は更にワンランク上の超絶美女だったことが判明。例えるならば、『鈴木えみがもしもキャリアウーマンだったら』みたいな女性。
ウッソだろオイ。
思わず、とびだしてきた美女にマスターボールを投げそうになったけど、捕まりたくないのでここはグッとこらえて壁ドン状態の解除をじっと待つ私。
じっと待つ私…。
じっと待つ私……。
じっと…………。
え!?もしかしてこのまま!?
待てども待てども解除される気配が一向にない。
マジっすか?鈴木えみに電車内で壁ドン(ドアドン?)されたままあと25分くらいこのままですか?いいんですか?
まぁ確かに電車内は決して空いてるとは言えないし、正直私が降りる駅の1駅手前までは降りる人も少ないから、人の波に飲まれてギュウギュウ詰めエリアに流されるよりは懸命な判断なのかもしれない。
でもこれは健全な男性にとっては夢のような生き地獄。最高に幸せな生殺し。
しかもこの美女、パーソナルスペースがちょっとバグっているのかそもそもの立ち位置がおかしい。さすがにそこまで近付かなくちゃいけないほど混んではいない。あと1歩は下がれると思うんだけど。もう完全に私のパーソナルスペースにお邪魔されてる。こんばんはされてる。ノックもなしに突然入られてる。ドス黒いヘドロで汚い部屋ですがよければどうぞ。
もうこれは今日に関しては、のんのんびよりの出番はないかな。まさに今、酸素カプセルのなかにいるのと同等の回復効果を得てるから。
しかしそんな幸せな時間は長くは続かず、残念ながら最寄り駅、つまり背中のドアが開く場所に着いてしまった。非常に残念で仕方がない。出来ることならもう少しだけパーソナルスペースを踏み荒らされていたかった。もっと踏んで!もっと!!
美女に壁ドンされる仕事なら週休1日、休憩1時間込みの9時間拘束でも一向に構わんのだけれど。
しかし現実は非情である。ドアが開く。私は降りる。なんと美女も降りる!最寄り駅が一緒だったということはまたいつかパーソナルスペースを侵してもらえるチャンスが…!
あ! やせいの メスゴリラが とびだしてきた!
…は?
美女が目の前から一瞬にして消えたんだが。
ついさっきまでドアドンしてすごく良い匂いを漂わせていた鈴木えみ風の美女と同じ格好をした人は確かにそこにいた。姿形は間違いなくあの美女。なのに…
あれ完全に二足歩行時のゴリラじゃねぇか…
ウッソだろオイ!!
なんでああなってしまったん?マンキーなんて可愛いもんじゃないぞオイ!
恵まれた容姿と色気から繰り出される最高にブスな歩き方。あの歩き方知ってるもん。ビーストウォーズで見たもん。完全にコンボイ司令官だもん。トランスフォームするまえのゴリラコンボイだもん。
しかもヒールが足にフィットしていないのか、ちょっとガニ股じゃん。なんだよこのガッカリの連続コンボは。たたみかけてくんなよ。1つずつ整理させろよ。
なんで肩で風を切ってるの…?そんなに胸を張って歩くのコンボイか田舎のヤンキーくらいだよ…。えみ…。
30分の恋も冷める瞬間。声も知らぬ女性にキュンとして、狭い空間のなかでドキドキさせられて、最後の最後に後姿でこんなにガッカリして。もうホントに忙しい。
気付けば『ドス黒いヘドロ』は『邪悪な暗黒』へと進化していた。むしろ仕事終わりよりも悪化していた。ふり幅がすごい。一度浄化されて不純物が取り除かれたぶん、逆に汚れるときは一気に来るんだろう。やっぱり今日ものんのんびよりに頼ることになりそうだ。
頼むから美女は本当に行動には気をつけてほしい。気を持たせて、夢見させて、どん底に突き落とすのはやめてほしい。えみ、次からは気をつけてな。