よくみれば雑食

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『逆に』が口癖のアイツはなんか逆に生活しづらそう

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前世はコウモリだったに違いない。

 

人造人間ギャクニマン

知人に何でもかんでも『逆に』と言い出してから話し始めるやつがいる。正確に言えばそんなやつがいた。やつとはもうかれこれ10年近く会っていないけれど、元気にしているのだろうか。

やつは日常的に『逆に』を多用し、当時から変人扱いされていたし口癖を直すように言われ続けていたけれど、結局、最後の最後まで直ることはなかった。なんならあれはもう病気の域に達していたので治すことができなかったと言うのが正しいかもしれない。

例えば、このトンカツ美味しそうじゃない?という話になれば「逆にこっちのメンチカツのほうがうまそう」とか言い出すし、遅刻しそうだから急ぐぞ!ってことになったときは「逆にダッシュしなきゃ間に合わねぇ!」とか言っていた。

もう全然逆じゃないし、基本的に使い方がおかしい。おそらく彼のなかで『逆に』は枕詞の一種として認識されており、残念なことにそれがスタメン採用されていたのだろう。

学生時代、そんなやつの習性を利用した『あまのじゃくゲーム』という安直なネーミングの言葉遊びが男子数人の間で流行ったことがあった。ルールは至って単純で、意味の通る逆ワードでかつ1番面白い返しをそいつに言わせた人の勝ちというもの。ただし何かしらのゲーム中だということがバレた場合は無条件で敗北とみなされ、ペナルティとして全員にジュースを奢るというルール。

そんなわけで私たちはいかに自然な流れで面白い『逆に』を引き出すかに思考を全振りしていたので、そのゲームが開催される日は勉強が全く頭に入ってこなかった。

今でも覚えているが、クラスのなかでも1、2を争うかわいさの女子を指差しあの子かわいいよなと話を振ったところ、「いや逆に俺はA子ちゃんが好きだけどな」と口走ったやつの真後ろにA子ちゃんがいて、後日見事にフラれたという完璧な流れは我々全員、爆笑したものである。

ちなみにこの『話を振ったら女にフラれた』というエピソードは逆でもなんでもないのでルール上は0点だが、言葉遊びとしては秀逸であると満場一致の意見で年間MVPに輝いた。

 

以上、思い出話でした

こんなことを思い出し始めたら、なんだか1人で面白くなってきてニヤニヤしてしまっていた。思い出したのが自宅で良かった。

そんなやつも今では立派な社会人。(らしい)

きっとやつは今もどこかで「逆に恐れ入りますが!」とか言っているのだろう。

それは逆に失礼だから早々にやめたほうがいい。