よくみれば雑食

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今は昔、ポルノグラフィティを熱く語る酔っ払いといふ者ありけり。

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好きなものを語り始めると止まらないよね

 

どうも!ポルノグラフィティの大ファンのカザマです!

ポルノはファンクラブも入ってるくらいガチ。ロックバンドが好きでして。

そのうち好きなロックバンド選手権みたいな記事も書こうと思ってる。

 

酒は飲んでも飲まれるなってね

先日、前職で仲良くしていた後輩から「転職しようと思ってるんで相談にのってください!」と連絡がきたので、せっかくならと居酒屋で飲みながら話すことに。

始めのうちこそ転職のコツなんかを割と真面目に教えていたけれど、お酒が進むにつれて思い出話だったり近況報告だったりに話が逸れてきて、最終的には

「先輩、バリヤード捕まえに行きましょうよ!(※バリヤードは西ヨーロッパにしか出現しないポケモンである)」

「よっしゃ!行っちゃうかw」

と全然関係ないほうで盛り上がり始めてしまうグダグダっぷり。

結果、なんだかすごく楽しくなってしまった後輩は終電を逃し、仕方がないので私の家で二次会をすることになったらしい。

 

え?語尾に違和感があるって?

『らしい』というのはつまり、私の記憶がないということです。

厳密に言うと、後輩が終電を逃し仕方がないので自宅に招いて始発が出るまでのんびりしようという話をしたところまでは覚えている。私は翌日も仕事があるため、あくまで始発までの滞在場所を提供するということで自宅に招いたはずだった。

のだが、そこで調子に乗ってテイスティング選手権と称し、ビール、梅酒、日本酒とちゃんぽんしたところでトドメのウイスキーをがぶ飲みしたのがいけなかった。

終電を逃した原因が楽しくなっちゃったからであるのに、つい数分前までのんびりしようとか言っていたのに、結局楽しくなっちゃって失敗するあたり、我ながら学生のころから成長が見られないと深く反省しております。

 

で、ベロベロになった私がどうなっていたのかを後輩から(頼んでもいないのに)いろいろ聞かせてもらったのでここに書き記しておこうと思う。

まずウイスキーで自我にトドメを刺し、明らかにギアが1つあがった様子の私と後輩とでYoutubeでロックバンドのMV巡りを楽しんでいたらしい。お互いに音楽をよく聴くのとロックバンドが好きという共通点があるため、話はたいそう盛り上がったそうな。

で、ある程度MV巡りをしたところで、ひょこっと顔を出したのが『ポルノグラフィティ』のライブ映像やMVなど。これは私の過去の閲覧履歴から出てきたもので、そこからもう1段階ギアが上がったのが感じられたそうな。

で、延々と「ポルノはシングルもいいけどアルバム曲もいいんだよ!」とか、「カップリングでTOP5を決めるなら…!」とか、ひたすらポルノグラフィティに対する愛情を後輩に向けて熱く語っていたのだと。

後輩の語り口から察するに、本来であればブッ飛ばされてもおかしくないくらいのウザさで熱く語っていたみたいなんだが、やっぱり後輩もポルノグラフィティはそこそこ聴いていてそのあたりの話は全て理解できたらしく、「なかなかあそこまで濃い話ができることってないから楽しかった」と言ってくれた。

ちなみに後輩はしっかりと気遣いができるよくできたヤツだけど、そのぶん言うときは包み隠さずズバズバと言うタイプだから今回は本当に楽しんでくれていたみたいだ。(と思いたい。)

 

その後もお酒をちまちまと飲みながら、ときどき『風呂いっぱいの宇宙人』とか『蛇口から回鍋肉』とか狂気じみた妄言をしていたらしいが、特に大きな問題もなく睡魔に襲われてそのまま2人ともダウンしたというのが二次会のおおまかな内容だったようだ。

ここまで綺麗に記憶が抜け落ちることなんて過去にあったかどうかも分からないくらいで正直驚いた。それと同時にここまで酔えるんだという謎の達成感みたいなものもあった。

ちなみに、記憶のリスタート地点は何故かトイレで倒れ込んで寝ていたというところから。なんでこんなところでセーブしちゃったかな。

そのうえ部屋に戻ったら後輩が幸せそうな様子で私の布団をしっかり占拠していたので、家の主はガタガタ震えながら床で寝たという悲惨なオチつき。

翌朝、最悪のコンディションで目覚めるとその時点ですでに遅刻確定。なんかもういろいろと絶望的な状態のなか電話で体調不良(寝坊の言い訳だけど本当っちゃ本当)を伝え、真っ青な顔をして職場に向かう私と、それとは対照的にこれから始まる休日をどう過ごそうかとウキウキしている後輩との温度差は相当のものであったことを補足しておく。

 

昔と今のお酒の飲み方の違い

正直、ここまで酔うほど飲んだのは数年ぶりだったりする。

それこそ大学生のころはアホみたいにガブガブ飲んでいたし、エンジンがかかってくるとキス魔になっていたのを覚えている。

やはり20代前半というのはパワーが有り余っているからなのかだいぶアクティブで、男女問わず抱き着いてみたり、子猫のような目で甘えだしたかと思ったら隙をついてほっぺや口に接吻をするというパリピみたいなやつだった。もちろん当時のあだ名はチャラ男だった。今にして思えばよく捕まらなかったものだ。

しかもこれ、自我というリミッターが外れただけでほとんど記憶が残っているのもなかなかタチが悪い。むしろ記憶がないほうが精神衛生上よろしかったような気もするけど、これのおかげで今はある程度、抑えが効くようになっているのかもしれない。

あれから数年、20代後半にもなるとお酒との付き合い方もそれなりに上手くなってきたのもあるし、単純に体力的に衰え始めているのもあると思うが、順調に年齢を重ねるごとに順調にアクティブ度は失われつつあると自分では思っている。

しかし最近、後輩にこの話をすると笑いながらこんなことも教えてくれた。

ベロベロに酔っぱらった私はおもむろにポケモンGOを起動し、財布と携帯をもって真顔でこう言ったらしい。

 

「よし、バリヤードでも捕まえにいくか。」

 

今のほうがよっぽどアクティブだった。