それはまさしく神降臨。本当にあった怖いデコ車のはなし
その発想はなかった
どうも。街中で遭遇した軽自動車のあまりの奇抜さに言葉を失ったカザマです。
そちらに意識を持っていかれて信号無視するとこでした。あぶないあぶない。
本当にあった怖いはなし
正解は、大量の神を背負ったデコ車です。
えーと、言ってる意味がわかりませんか?まぁそうですよね。私もそれと出会ったときは理解するのに時間がかかりました。
話は2週間前の土曜に遡ります。
あれは友人と遊びに出掛けた帰り、友人と別れてすぐの出来事でした。そのとき私は楽しかった1日の終わりを嘆きながら自宅に向けて車を走らせていました。
すこし大通りからはずれ、街灯もまばらな夜道を走っていると、ふと1台の軽自動車がコンビニの駐車場から出てきました。私はちょうど目の前の信号が赤になりそうだということもあり、前を譲ることにしたのです。
信号が青になり、しばらく進むなかで私の車のライトがチラチラと前方の車を照らすのですが、そのときは暗がりの道を走っていたこともあり、ときおり見えるステッカーのようなものを大して気にすることはありませんでした。
ただ、ステッカーにしてはなんだか珍しい模様だなぁくらいにしか思っていなかったのですが、次の信号待ちの際に目の前の車が街灯に照らされた瞬間、度肝を抜かれました。
それはもう、おびただしい数のなにかしらの祈願ステッカーがリア部分にぎっしりと貼り付けられていたのです。
私は小さいころから母に「財布のなかにお守りなどを数個まとめて入れていると『神様同士が喧嘩する』から入れすぎないほうがいいんだよ」と教わって育ってきました。
しかし目の前の車はどうでしょう。これでもかとリア部分に敷き詰められた神様たちは、もはや喧嘩するスペースすらなさそうなのです。
普通、こういった類のステッカーはこんな感じに貼るのが一般的ではないかと思うのですが、
私が遭遇した車は控えめに表現してもこのくらい。
どのくらいギュウギュウ詰めなのか言葉で表すなら、みなさんもむかし昆虫採集に行ったことはあるかと思います。無垢な子どもというのは残酷なもので、虫たちが静かに暮らす草むらに突撃しては、目の前にあらわれる昆虫を片っ端から虫かごにつめていくんですね。
それで、一通り昆虫たちの住処を怪獣のごとく荒らしたのちに成果を確認するんですが、手あたり次第ゴッチャゴチャに詰め込んだ結果、それはそれは世にもおぞましい光景が小さな透明の箱のなかでひろがっているのです。
幼心ながらグロテスクを感じるほどの見事な出来栄えで、その地獄絵図をつくりだした張本人ですらドン引きするレベルのゴチャゴチャ感なんです。そういう感じをイメージしていただければ一番、近いと思います。
それでも例えば『交通安全』のプロフェッショナル集団が一同にかいしているのであれば相乗効果で神の加護が倍増する可能性はあり得ますが、目の前の車はどうみても『子宝・安産祈願』『恋愛成就』『学問向上』『交通安全』とジャンルもさまざまで実にカオス。よからぬものが渦巻いていていそうな重圧さえ放っていました。
結局、その車は何事もなく木々の生い茂る暗がりの道へと消えていったのですが、もしかすると出会ってはならないものと遭遇してしまったのではないかと今になっても不安は拭いきれません。
このブログの更新が1週間以上、滞ったらそのときは私の身になにかが起きたのかもしれないと思っていただければ…。あとはよろしく頼みます。
数撃ちゃ当たる理論を体現していくドライバー説
てことで冗談はさておき、「なんのご利益があるか知らんけど、とりあえず貼っとけ!」みたいなドライバー説が濃厚なのではないかと予想しております。かなりワイルド。
感覚としてはファミレスのドリンクバーで片っ端からジュースを混ぜてきて「あっ!意外とうまい!これオススメ!」とか言ってるバカヤローと同じ匂いがします。
大穴で個人的に推したいのは『ドラゴンボールZをテレビで見て育った説』。
頭カラッポのほうで、神詰め込んじゃった可能性を提唱したい。
ぶっちゃけこれが言いたいがためにこの記事はあるようなものです。