2017年アニメの実写映画化ラッシュがアツい!(いろんな意味で)
先日は銀魂についての記事を書きましたが、あれは前評判からして期待大だったので『期待通り面白かった』という感想に落ち着きました。
主人公の坂田銀時役の小栗旬は原作マンガにも登ネタとして使われていたので、あの作者のことだから絶対に映画そのものもネタにしてくるだろうと思っていたら案の定でしたね。
つい最近までアニメ放送していた『よりぬき銀魂』や、実写映画の予告編・告知などでもやりたい放題ネタにしていました。まぁ、メタ発言が多すぎるw
そういったおもしろい予告もろもろ含めて、成功したアニメ実写化と言っても何ら問題ない出来でした。
で、銀魂のように期待できるものばかりなら2017年は映画館に通い詰めることになるのかもしれないのですが…。
アニメ実写映画、いよいよ暗黒期へ突入
2017年公開のアニメの実写映画化一覧を見ていたんですが、これがなかなかどうしてカオスなラインナップ。
先日公開された東京喰種やこれから公開予定の亜人は制作陣、出演陣ともに気合の入りようからして、そこまで不安はないかなぁといった印象。東京喰種まだ見てないんですけども。
が、問題はその他多数の問題児たち。
問題児その1 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
(※実際に見てきました!⇒【レビュー】ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章を観た感想を正直に述べます【ちょいネタバレ】)
いよいよ公開間近に迫った衝撃の問題作。なんなの…。どういうことなの…。第一章っていくつのカオスを生み出すつもりなの…。
これは実写化の発表がされた時点でファンから悲鳴があがり、告知映像が出れば出るたびに賛否両論(賛:2 否:8)が巻き起こるという、ある意味飽きさせられない映画。
ジョジョシリーズのいちファンとしては、この映画にはあまり期待していません。
映像が公開されればされるほどにコスプレ感というか、役者が無理をしている感じが伝わってくるこの感覚はなんなんでしょう。おや?もしかしてスタンドのCGはいいのか…?と思った瞬間もありましたが、予告映像を見れば見るほどに不安が募っていくこの感じ。
なんだこの既視感は…!と思っていたんですが、その正体が先日判明しました。
じわじわと滲み出てくるテラフォーマーズ臭が鼻をつく…。
Youtubeの動画をPC越しに見ているだけでそう感じるということは、劇場内はさぞかしお通夜状態になるに違いない。第二章まで無理やり公開したものの、観客動員数が見込めずにこれ以上の続編製作は困難と判断。オリジナル要素を無理やり詰め込んで駆け足気味に風呂敷を畳み始める。しかしそのころにはみんな興味をなくしてるか、熱心な信者がボッコボコに叩き上げるという悲惨な状態でめでたく大爆死。
テラフォーマーズ……。(嘆き)
万が一、何かの間違いで「すげー面白かったッ!グレートですよこいつは」ってのを期待して観に行ってみようとは思っていますが、いろんな意味で楽しみです。
問題児その2 鋼の錬金術師
比喩でも空耳でもなく、マジで豆粒ドチビになってしもうたやん…。エド。
原作のエドは身長こそ低いものの、キャラとしてはドデカイ存在感を放っていたのでギャグとして成立してましたけど、実写映画のエドが「誰が豆粒ドチビじゃー!」とか言っても「お前だよ」で終わってしまいます。定番ギャグをブッ壊すんじゃないよ。
そのうえウィンリィがもはや別人だとか、ラストがいろいろと圧倒的に足りていないとか、そもそも登場するキャラからしてオリジナル要素を詰め込んで無理やり2時間に凝縮した結果、原作ファンからは改悪と言われ、原作未読組からは何が何だかサッパリという誰得な展開になりそうな雰囲気がプンプンしてきます。
ハガレンに関しても原作のファンではあるものの、これはジョジョと違って怖いもの見たさという感情すら起こらない、完全に無の状態。1800円浮いたぜ!ラッキー!
…と思っていたんですが、戦犯【数量限定 劇場入場者特典 作者書き下ろしの新エピソードコミックをプレゼント】の発表。
卑怯だぞ!こんなん人質商法とか言われて然りじゃねぇか!入場特典で客を惹こうったってそうはいくもんか!ファンの心を掴む方法としてそれはないだろう!もうガッカリした!やり方がホントにきたない!これだから大人ってのは!1回だけだぞ!いいか、1回だけだからな!1回だけ観に行ってやる!
問題児その3 氷菓
私、気になります!(そもそも話題にすらなるのか)
小説が原作の物語ですが、京アニの美麗な風景、そしてキャラデザインの可愛さと声優さんの好演によってアニメ版は多くのファンを獲得することに成功しました。
一時期はひたすら「えるたそ~」としかつぶやかない廃人を多数、量産。最近の「すごーい!たーのしー!」といい、アニメ視聴者の脳は定期的に溶ける模様。
かく言う私もヒロインの千反田えるにはすっかり心を奪われたうちの1人です。『えるたそ~病』の発症一歩手前で応急処置を施したのでなんとか回避できました。
ということを踏まえ、予告編を見てみましょう。
……お、おう。
テラフォーマーズのように清々しいまでにクソであってくれればそれはそれで話題にされるので、ある意味、爪痕は残せたんじゃないかと思うんですよね。ジョジョとかハガレンにはそのポテンシャルはあります。
がしかし、氷菓はどうでしょうか。物語そのものが平凡な高校生活のなかに潜む謎を、ごく普通の高校生たちが解き明かしていくというものなので実写化したところで無理をしている感は特にありません。なんか普通なのです。普通に謎解き学園ドラマで終わってしまって、まぁ可もなく不可もなくだったね。うん、以上。
で、気付けばとっくに公開が終わってるみたいなことになるんじゃないかこれ。それが1番マズいですよ!話題にはなりましょうよ!
しかしまぁ、なんというか…。もちろんアニメと実写の見た目を比べるのは愚かであることは理解しているつもりなんですが…。だとしてもこれは…。
ゴ、ゴリたそ~(困惑)
目線の先にはバナナしかない。気になっているのは常にバナナのこと。
気に食わないことがあればワンパンで解決。謎解きは手短に(物理)
あと山崎賢人ですぎ
似たようなキャラやりすぎ
0てん
今後の暗黒期の動向に期待
今回は2017年に限った話ではありましたが、2018年も公開予定の一覧がなかなか香ばしい。普通に面白そうなものから、明らかにクソ映画マイスターを刺激するようなラインナップまでかなり豊富なんじゃないでしょうか。
個人的に期待しているのは、爽やかイケメン死神代行です。キャラ崩壊しとるぜ。
大人気アニメを巨額の投資までしてブッ壊しちゃう、メチャクチャ身体を張ったギャグに仕立て上げてしまうおじさんはこれ見て反省して。