2017年嫌いなジャニーズランキングから学ぶ、悪口のセンスと渦巻く混沌(カオス)
どうも、カザマです。
今日も今日とて仕事をサボって(ちょっと休憩してただけだよ)毎年恒例の好きなジャニーズ・嫌いなジャニーズランキングの内容をはじめてちゃんと読んでみたんだけど、その内容がいろいろと興味深かったのでみなさんにも紹介したいと思う。
ジャニーズの悪口がテーマの大喜利会場
とは言ってもランキングの内容そのものに興味があるわけではなく、そのランキングに投票した一般女性から寄せられるコメントがとても面白かったのである。
ちなみに好きなジャニーズランキングなんて内容は見なくても大体予想がつくしどうせ甘ったるい妄言混じりのコメントしか書かれていないんだろうから、はなから見ていない。そんなのはテレビやラジオでお腹いっぱいなのだ。
そう、本当に面白いのは嫌いなジャニーズランキングの中身だ。
嫌いなやつTOP15とかいう悪意に満ちたものを見て面白いとか思っちゃう私もなかなか性格に難ありかもしれないが、やはり人間の暗黒面が渦を巻いている光景は見ていて非常に惹かれるものがある。もちろん、壁の向こうの安全なところから観察できればという前提条件付きだけれども。
嫌いなジャニーズTOP15とその理由
まず1番票の多かった第1位の『いない』に関しては面白くもなんともない。
そもそも興味がないという一見すると正論に見える回答もあるが、じゃあわざわざアンケートに答えるなよって思ってしまうのは揚げ足取りの悪い癖ですな。
でもさ、もしも街頭アンケートを求められたとしても「あ、ジャニーズとか興味ないんで。」の一言で終わるわけじゃん。いくらでも回避可能なわけで。仮にそれでもどうしてもと頼まれて仕方なく協力したんであればまぁ、100歩譲って良しとする。
しかし聞いたところ、この手の雑誌のアンケートはだいたい読者が自主的に送るようなシステムになっているらしい。だとすると「特に興味ないけどアンケート送っとこー。」てな具合に自分からすすんで投票した可能性が高い。だとしたらそれは相当痛いですよ。イタタタ…。
この特に興味もないのにわざわざ主張しちゃうところが(10代女性・学生)であるというのがまたなんともリアル。うんうん。わかるよ、そういうお年頃だもんね。
お待たせしました。ジャニーズ大喜利はじまります。
さてお待ちかね。この先はいよいよ特定の人物をボロクソに叩くブラック大喜利のお時間です。
まず第2位のキムタクに関しては特に面白みもなく、よくよく目にするありふれた意見が多いという印象。「カッコつけすぎ」とか、「勘違いすんな」とかそういうの。
こればっかりは人気者はその代償として妬み・嫉み等々のヘイトを集めるのは仕方がないことだと思う。個人的には一生、”キムタクをやっていく”という覚悟が見えるので頑張ってほしいと思う。
お次の第3位の小山慶一郎は夕方のニュース番組のイメージが強いが、それが悪い意味で反映されているような内容が目立つ。
このあたりから理由に雑なものがちょいちょい混ざってくる。例えば「あたまおかしい」(10代女性・学生)という一言で、小山の言動全てを否定するパワーワードや「彼の起こしたゲス以上のクソ行為が面白くて仕方ない。」(20代女性・介護福祉士)という彼氏に浮気されてブチ切れた女が言いそうな内容もあって、もうさっそく面白い。職場で笑いを我慢するのがツラかった。
さて、4位の伊野尾慧に寄せられた悪口である「二股野郎。たいしてカッコよくないくせに」(20代女性・学生)には「でもちょっとカッコいい」という逆説的な側面も見えてなぜか愛を感じる。『たいして』という表現は0%のことを指す場合には使わないからだ。こういうやつに限って、案外たいしたことない男でも優しくされると簡単にコロッといったりするもんである。
あと『二股野郎』がなぜか『(ラーメン)二郎』に見えて勝手に胸焼けしてる。
続く5位のマッチと6位のマツジュンに関しては意外とまっとうな意見が多く共感できるものが多かった。
特にジャニーズ総出のテレビ番組なんかでマッチが歌いだした瞬間のヨイショは私自身もテレビで見ていてとても不気味だったので内容にはおおむね同意。あと若手のジャニーズは何かとセクシー女優と関係を持ちたがる傾向にあるようだけど、ピンクなパイプがジャニーズ事務所に直結してるのかと思うと、もうアイドルがウ〇コしない時代は終わったんだなぁとしみじみ思う。
さて、7位以降からは更に嫌いな理由が雑になってくる。
第7位の手越祐也には「全体的にチャラい」(20代女性・フリーター)や「金髪がおかしい」(30代女性・会社員)といったブン投げた感がすさまじい悪口のほか、「チャラすぎて宇宙人みたい」(30代女性・主婦)という地球外生命体説まで浮上。
私の知っている宇宙人は決してチャラくない。むしろ顔色ひとつ変えないとてもクールなやつ。
8位の横尾渉は「亀梨和也さんの私物を借りパクしたまま返さないから」(50代女性・家事手伝い)という意見が真っ先に目についた。え、なに?あなたは亀梨くんのお母さんか何か?あと「歌の下手さがハンパない。」(40代女性・主婦)に関しては、まず自分の日本語が上手かどうかを確認したほうがいい。
しかし意外だった。女性とのスキャンダルに触れた意見も見られ、深夜にやっていた番組ではモテないみたいなキャラでいじられていたのに、やはりさすがはジャニーズといったところか。
その次、9位の慎吾ちゃんに対する意見にはおおむね同意。特に言うことなし。
10位の中居くんに関しては単純に彼のキャラ・スタイルが気に食わないというシンプルな意見が多くて、こちらもあまり尖った意見は見られず。
強いて言えば「解散で泣くなら色々あってもグループ守れよ!じゃなきゃ本当の事言えよ!」(30代女性・主婦)と回答したこの人は、いつか来るかもしれない自身の夫婦生活の危機の際に特大のブーメランが飛んでこないことを祈る。
以上、下手なお笑い芸人より面白い素人大喜利でした
これ以降の11位からは特に尖った意見も見られず、後半は少々失速気味だった。
しかしどうしてもこうもまぁ、本気の悪口っていうのは面白いんだろう。これを陰でコソコソやる『陰口』は陰湿で大嫌いなんだけど、オープンな環境でここまで見事に吐かれた毒はむしろ清々しささえ感じる。
いつか誰かが「堂々と悪口を言い合う機会をつくれば陰でネチネチすることもなく人間関係もサバサバして上手くいくはずだ!」みたいなことを言っていた気がするけど、ここまで清々しく毒を吐きあえるのであれば、それもあながち暴論ではないのかなぁとも思う。もちろんこの現代社会においては実現不可能の極論ではあるけれど。
それにきっとこういうのは内に秘めた混沌が我慢に我慢を重ねて濃くなった末に、吐き出されたものだからこそ鈍い輝きを持つものなんだと思う。
これは来年以降のジャニーズ大喜利が楽しみになってきちゃうなぁ…!