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【ドラマ感想】『ゆうべはお楽しみでしたね』を見るのがマジでお楽しみになった件

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出典:MBSドラマイズム「ゆうべはお楽しみでしたね」 | MBS

 

以前紹介したイチオシ漫画がドラマ化されるとのことで楽しみにしていたわけですが、いざ実際に第1話を見た感想としては、想像以上にゆる~く楽しめそうな良作の予感がしております。

ガッキーロスのそこのあなた、俺と一緒にバッサーに癒されようぜ!!てことで以下感想。

 

とにかく顔がうるせぇ宮野真守と、とにかく天使な本田翼

スクウェア・エニックスが運営するオンラインゲーム『ドラゴンクエストX」を題材にひょんなことからルームシェアをすることになった男女を描くほんわかラブコメな本作。

前述もしたが、とにもかくにも去年は「大天使・ガッキー」こと新垣結衣がクソドラマで擦り減っていく様を延々と見せ続けられて、見事に視聴者の精神もゴリゴリに擦り減った。

けれども、2019年が始まって今年も1年頑張るゾイ!というこのタイミングにはそれ相応のエネルギーと癒しが必要なわけで。

そこで今年のスタートをきるために、まずは雰囲気よさげなのほほんラブコメで「大天使・バッサー」を見て癒されようじゃありませんか……というのが今回の記事の主旨。

 

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こちらギャル状態の大天使・バッサーです

 

で、そのバッサーこと本田翼なんだけれども、彼女に関しては2017年の深夜ドラマ『わにとかげぎす』のイメージが未だに強く残っていて、ドラマ初主演のくりぃむしちゅー有田の冴えない中年男性役も素晴らしかったけれど、それを食ってしまうほどの超変人キャラを演じた本田翼が「ドュフフwww」と笑う様も実に最高だった。この何とも言えない深夜ドラマが醸し出す独特の緩い雰囲気が好きで、またあの緩い雰囲気のなかでバッサーが見れるのはとても嬉しい。

そのほかにも深夜ドラマの良いところはキャストの目新しさであったり、斬新な演出やフリーダムな台本に驚かされるところだったりもするのだけれど、本作は良くも悪くもこの深夜ドラマならではの雰囲気を楽しめる作品なんじゃないかと思う。

 

じゃあ良いところって具体的に何なのよと言うと、一例をあげるとまずキャスト的なところでは「顔がうるさい」でお馴染みの声優・宮野真守が、主人公のたくみくんがバイトしているアニメイトの店長である大仁田を割と真面目に演じているのがもう面白い。

超大人気声優というだけあって演技はバツグンに上手いが、何といってもやっぱり顔がうるさい。第一声からすでに顔がうるさいし、こっちに歩いてくるだけなのに顔がうるさいし、ふとした瞬間に振り向けばやっぱり顔がうるさい。

 

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う、うるせぇぇぇぇぇ!!

 

そのうえ、ドラクエⅩに登場するキャラクターの声は、主人公たくみくんの分身であるプクリポ(♀)のパウダー(通称:パウ)にはみんな大好き釘宮理恵、みやこちゃんがプレイするオーガ(♂)のゴローは安元洋貴が務め、2人のフレンドたちの声声も内田雄馬、小宮有紗、大西沙織、湯浅かえで、佐藤元といったプロの声優陣が務めるという安心感もある。く、くぎゅううううぅぅぅぅぅぅ!!!!(テンプレ)

てなわけで、パウが喋るたびにくぎゅうボイスで耳がとろけて、キュートな部屋着のアラレちゃんメガネなバッサーがおかゆを手に「せかいじゅの葉だよ♡」と微笑めば目がとろける。これを癒しと言わずしてなんと言おうか。そういうことです。

 

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こちらが大天使・バッサーの真の姿です

 

原作愛が強そうな製作陣だけど…

とは言え、原作が大好きなだけに気になる点もチラホラと…

まず第1話のタイトルである『はじまりはパルプンテ*1』は一字一句キッチリと原作通りで、マジでプレイ中のドラクエⅩの映像が出てきたり、自宅の間取りや内装もマンガのまんまだったり、話の流れもセリフもかなり原作に準拠したものだっただけにそのあまりの再現度の高さに驚かされたが、さすがに現代世界をドラクエの3Dキャラが闊歩している様はあまりにも違和感がありすぎてその不気味さに思わず笑ってしまった。

もちろんあの超重要なシーンを入れないなんてあり得ないし、表現も最大限に頑張ったのは感じられるんだけど、やっぱり実写化の限界ってあるんだなぁと。

 

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これが許されるのはマンガかアニメだけだな

 

また、たくみくんがあまりにも冴えない男すぎるのもどうなのか…。みやこちゃんの再現度が高い割にはたくみくんの再現度はかなり微妙。そもそも身長が大して高くないせいで、作中で頻繁に出てくる「パウはちっちゃくて可愛いのに、中の人はちっちゃくないし可愛くない」というテンプレがほぼ死んでるのが残念な点だ。

その他にも細かいところを言えば、2人が出会うきっかけとなったギルド*2の『ヘブンスライム』の設定が第1話で出てこなかったところも不安の種だったりする。

と言うのも、本作は「たくみとみやこのラブコメ」「ヘブンスライムのメンバーとの絡み」「現実世界での登場人物たちとのやりとり」の3本柱で出来ているため、この設定が無いとなると物語としてはかなりスカスカになるんじゃないかと思うのだ。

ドラマのストーリーも初回の時点で原作の3話まで一気に進み、原作ではもう少しあとの話である、たくみくんが風邪をひくくだり(みやこちゃんのあんな秘密やこんな秘密が露わになる話で大好きな回)に一気に飛んだうえにサラッと済まされてしまったのはちょっとガッカリしてしまった。

このあたりはゆっくりと時間が進む原作を無理やり30分という枠に押し込んでいる以上、仕方ないのかなと思いつつも原作の魅力が所見組に伝わるかどうかが怪しいところではあるかなと。

 

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展開の早さに驚いたけどバッサーが可愛いからまぁいいか 

 

ちなみに大仁田は原作では関西弁の上司で普段は先輩風を吹かしているが、実はたくみと同じく非モテの男で、ギャル姿のみやこを見てビビッてしまうという良いキャラをしている。

だが、宮野真守はどう見ても非モテ男には見えない…。原作ではドラクエもしていなかったがドラマの大仁田はドラクエをプレイしているようだし、どうやら大幅にキャラの改変がされているようだ。このオリジナル要素が今後の展開にどう影響してくるかも要チェックだなぁ。

 

今後の展開に期待

ということで少々気になる点はあるものの、総合的にはかなり満足度の高い内容になっていた第1話の感想でした。

まだ原作が連載中ということもあり、最終回はどこを落としどころに持ってくるのか、もしくは完全オリジナルの方向に舵を切るのかといった点にも注目したい。

ストレス社会で弱った目と耳をとろけさせたい方は是非。

*1:メチャクチャ強い呪文を使えたり、時には自爆したりと何が起こるか分からない呪文のこと

*2:ゲーム内のサークルとでも思ってもらえればOK