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【ドラマ感想】『今日から俺は!!』がなんだかんだ言ってもやっぱり面白かった

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出典:今日から俺は!!|日本テレビ

 

今日から俺は!!が無事に最終回を迎えたわけですが、最後の2話(開久高校との最終決戦)はドラマ版のクローズを見ているみたいでした。小栗旬!ここで出てこなきゃ!飛べー!源治ー!

はい。てことで以下、感想です。

 

やっぱり原作寄りの話は面白かった

さて、いよいよ最終回を迎えた『今日から俺は!!』のラスト2話は原作でもメチャクチャ熱いストーリーである開久高校との決戦が描かれたのだが、これがまぁなんともクローズのパチモンみたいで実に面白かった(褒めてる)

原作のキーキャラが多数不在で原作の大幅改悪の可能性がある、ムロツヨシを出したいがための教師陣のせいでテンポが悪くなる、たまに出る福田監督の悪い癖で台無しになる、などなどいくつか不安要素はあったものの、いざ蓋を開けてみれば前半のほうでDisりまくったクソ寒いギャグもだいぶ抑えられていて、1時間があっという間に感じられてしまうほどの面白さだった。

 

9話は前半30分で開久の番長である片桐智司と伊藤のタイマン、それから智司が開久の番長をやめるまでの部分を描き、後半で開久高校および新番長の相良との決戦が描かれたのだが、まず智司のカッコよさが凄まじいのなんのって。脳から変な汁が出てきそうだった。こりゃ世の中の女子ーズは惚れますわ。

第3話で出てきたときには「なんだこのコスプレ野郎は…」と思ったものだが、回を追うごとにだんだんとそれっぽく見えてきて、いよいよ9話では本作のなかでもトップクラスにカッコいい登場人物になった。いやぁ、タイマンのくだりマジでよかったよ。

 

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熱いタイマンだったぜ 

 

また、やや駆け足気味ではあったものの相良の手によって暴走した開久高校のヤツらとの決戦は丁寧めに描かれていたと思うし、廊下で戦うシーンなんかはもろにクローズ。

なし崩し的に巻き込まれた今井の熱さや、凝ったカメラワークのおかげもあり、かなりワクワクできる展開だったかなぁと。あとサラッと三橋と交際宣言(三橋には否定されてたけど)してる理子がかわいかった。うむ。

そして続く10話には第1話に出てきたヤクザ(城田優)がラスボスとして登場。てっきり他のゲストと同じくチョイ役なのかと思っていたけどちゃんと話繋がってたんだね。クスリばら撒いた件とかすっかり忘れてたよ。

 

んでもって、手負いとはいえ実力十分の伊藤が左手のみでボッコボコにされたことで城田優が最強のラスボスだ!みたいな展開になるのかと思ったけど、後日乗り込んできた三橋に呆気なくやられてワロタ。

全く手も足も出ずほぼ一方的にやられた途端に小物臭がものすごいことになってしまった城田優。かませ犬感がすごかったけれど、原作にもあんな噛ませ犬のヤクザいたっけかなぁ?ちょっと記憶が曖昧で…。誰か補足お願いします。

しかしあまりの呆気なさにヤクザが弱かったのか三橋が強すぎたのかよく分からないけど拍子抜けだなぁと思っていたら、裏ボス登場とばかりに相良(最終形態)が京子と理子を人質に。三橋・伊藤コンビとの最終決戦にもつれ込む展開は9話から引き続き熱かった。

 

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これクローズで見たやつだ!

 

相良との最終決戦もそれなりに原作に寄せていたのでキチンとカッコイイ三橋と伊藤(ついでに今井も)が見れたし、アクションシーンはコメディドラマの割にかなり本格的だったし、相良もちゃんと憎たらしい悪役が表現できていた。あれ賀来賢人だいぶ練習したんだろうなぁ。実写版の銀魂もアクションシーンは凄かったし、福田監督はアクションにはそれなりにこだわりがあるのかも。

また、ゲストも堤真一、山崎賢人といった福田組の主演を張るキャストが本当にチョイ役で出てきてかなり贅沢な回になっていたし、終わり方もド定番の「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドで綺麗に終わったし、オープニング曲がエンディングに流れて、かつ特別バージョンになってるっていうアニメの最終回あるある的な演出もベタだけど好きだったし、なかなか満足感の高いドラマだったんじゃないでしょうか。(同じ終わり方なのにどこかのドラマとは大違いだよ…

 

当初の不安は杞憂だったようだ

ということで終わってみれば今年の日テレのドラマ勢のなかでもトップクラスに高い、平均視聴率は12.6%を叩き出し有終の美を飾ったわけですが、なぜここまで多くの人に見られていたのかと言えば、やっぱり『今日から俺は!!』のネームバリューと、それを当時読んでいた世代がパパママになり、その子どもも分かりやすいストーリーの虜になり…と家族を巻き込む内容だったのが勝利のカギだったんじゃないかと思う。

実際にチビッ子もパパママと一緒になって観ていたというコメントがネット上でも散見されるし、うちの母親も「私たちのころ流行った聖子ちゃんカット!懐かしいねぇ!」なんて鼻息を荒くしながら語っていたし、職場のマダムたちともこのドラマの会話で結構盛り上がるらしい。

 

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微笑ましいオフショット

 

福田監督が実験的に撮った(もしくは意図的になのか?)ギャグ回がことごとくスベってて不安になることも何度かあったけれど、やはり映像化しやすい内容が原作についているというパワーは凄まじいものだったようですな。

なんでも巷では『今日俺ロス』が起きているとかいないとか。ガッキー×逃げ恥の脚本家で注目を集めた『けもなれ』が見事に大コケして爆死し、当初、原作ファンから非難轟々だった『今日俺』がまさかの大金星だなんて誰が予想しただろうか。

これだけの好成績を残したんであれば、もしかしたら正月SPとか新春SPで人気のある原作エピソードも特別版としてドラマ化されるかもしれないっすね。そのときは是非、福田節は控えめでお願いします。