【ドラマ感想】『獣になれない私たち』の登場人物にイライラして仕方ない
なんだかんだ文句を言いながらしっかり視聴者になってしまっている。言ってることとやってることが違うよねぇ。我ながら。
でも(というか案の定)視聴率は悪いらしく、世間の反応は正直だなぁと感じる今日この頃。
きっとこの記事の需要もあんまりないのだろうけれど、7話まで視聴して相変わらず物語も登場人物も一切好きになれないんで、相も変わらず悪口言いまーす。
え?じゃあなんで見続けてるのかって?
惰性。
ははーん、さては綺麗にまとめる気ないな?
おそらくですよ?おそらくなんですけどこれ、『俺たちの戦いはこれからだエンド』にする気だろ?
だってここまでで山積みになってる問題が全く解消できてないのに、未だに黒木華演じる寄生虫女はウジウジウダウダやってるし、さらには松田龍平演じる毒舌男が汚職に加担するくだりをこれからやろうとしてるじゃん。これ以上、風呂敷ひろげようとするんじゃないよ。
そのうえ一見するとキッパリ終わったかのように見えたガッキーと田中圭の仲も、これおそらく最終回間近にひと悶着あるでしょ。だって田中圭、全然納得いってなかったじゃん。すげぇなんか言いたそうだったじゃん。ガッキーが一方的にガーッと言いたいこと言って最終的に「はースッキリしたっ♡」ってどういうことなの…。
ここまで丁寧に描いてきた関係なのに黒木華と自室でビール飲みながらちょっと語り合っただけで途端に決心がついて、家族のごたごたに巻き込まれた勢いでどさくさに紛れて決着付けるって……いくらなんでも雑すぎん?
そのうえ田中美佐子が演じる田中圭の母親は初登場時からずーーーーーーーっとバカで、いい加減、頭が痛くなってくる。
7話でも植物状態の夫の介護で悲しんでるのは分かったけど、それを自分の言葉でまともに息子たちに伝えることもできず、応援に来てくれたガッキーに全て代弁させる始末。田中美佐子はそれ聞いてうんうん言うだけ。
うっわ、マジかよ…。ここらへんでずっと我慢してきた、溜めこんできた母親が自分の想いをバシッと言うのかと思ってたのに……ドン引きだわ。と思ってたら、なぜかガッキーの勢いに圧倒されて呆気なく納得する息子たち。え????なにこの茶番は?????
途中、田中美佐子がブチ切れて「あんたたち私のことバカだと思ってるんでしょ!!」って言ってたけど、リアルガチでバカな役だから視聴者側からすると「何言ってるんだコイツ…」としかならない。あのシーン、終始ドン引きです。
そんでもって田中圭が「ガッキーが来てくれなかったら母さんの気持ちに気付けなかった」って。うん。そりゃそうでしょうね。そもそも母親からまともに話聞こうとしてなかったもん。甘えんな。
とにかくダメ男たちとバカ母親を綺麗にとりまとめるガッキーが有能すぎる。ガッキーのスペックの高さたるや、まるで出来の悪い少年漫画を見てるみたいだよ。(主人公補正的な意味で)
これきっと最終回までガッキーは『出来る女』という呪縛を背負ったままなんだろうなぁ。
早々に見るのをやめた人たちは賢いと思います
あのですね、あくまで個人的な意見ですよ?個人的にはですけれどもここまでの評価を言わせていただくと、視聴率が悪いのも納得のクソドラマですこれ。
第1話からおんなじことずーーっとやってるし、ガッキーが周りから期待されすぎる・出来すぎる女から脱皮する(=バカになる)みたいな当初の目標はどこかへ消えて相変わらず苦しんでるし、起承転結の『起』のとこを未だにやってんすよ。
このままだと起起起結で終わりそうな気がする。下手したら冒頭に書いた「俺たちの戦いはこれからだ!」のガッキー先生の次回作にご期待くださいエンドで『結』すらまともに描かれない可能性まである。
逃げ恥の脚本家とガッキーのタッグ再び!みたいな触れ込みで始まったドラマも最初こそ「今後に期待!」みたいなこと言われてたけど、今や話題にすら上がらなくなったもんね。そう考えると逃げ恥は原作がよく出来てたんだな。少女漫画って面白いからね。
ということで残り3話。ここまで来たらもう、どんな悲惨な結末になるのか終わりを見届けてやろうと思ってるんですけども、仕事終わりの貴重な1時間を無駄にしたくない人はこれ以上見なくていいと思います。代わりに私が見ときますんで。そんでまた悪口書いてたら、このドラマは結局ダメだったんだなと思ってください。タイムイズマネーですよ。
ガッキーたちが獣になれるかどうか以前に、このドラマがちゃんと綺麗に終わるのかどうかが不安です。それでは。