よくみれば雑食

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【セトリ&感想】『しまなみロマンスポルノ -ROMANCE PORNO'18』は広島の毎年恒例の夏祭りになっていい。ていうかなってくれ。

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9月8日は『喉からCD音源以上』の圧倒的歌唱力を誇るボーカル岡野昭仁と、センスが常人のそれじゃないレベルの歌詞を量産するギタリスト新藤晴一によるバンド、ポルノグラフィティの結成記念日なんですよ。20年目突入おめでとう。
そんな記念すべき年に開催された『しまなみロマンスポルノ -ROMANCE PORNO'18』の初日に遊びに行ってきました。
 
野外ライブということもあり、自他ともに認める雨バンドのポルノグラフィティということで天候がいささか不安でしたが、そんなファンたちの予想を裏切ることなく無事に大雨のなか開催することとなりました。
そのうえ2日目の9日は荒天の影響で中止になりました。ポルノグラフィティまじ半端ないって…。
開催地が広島駅から更に奥地に入っていったところということもあり、大雨のなか参加した人たち(特に遠征組)はなかなかの苦労を強いられましたが、それでも足を運んだ価値が十二分にある内容だったので、簡単ではあるけれど当日の様子とあわせて感想を記そうと思います。
かなりの長文になりますがどうぞお付き合いください。
 

新旧ファンが楽しめる王道のセトリ

まずはお馴染みの開演前の客席いじり。今回のお相手は『しまなみテレビ』でお馴染みのはっさくメガネ。

毎度恒例の客席イジリはいつ自分がスッパ抜かれるかとドキドキするのだが、今回のMVPはとある若いお兄さん。お兄さんにカメラが寄ると、なんの指示があるでもなく突如激しく踊り出すお兄さん。ダサすぎて逆にカッコイイといま話題のU.S.A.ダンスも披露しつつ見事にやりきった。

これには会場も大ウケ。ナイスお兄ちゃん!と拍手で彼を称えることとなったが、どうやらこの頑張りが運営側にいたく気に入られたらしく、他の客⇒お兄さん⇒他の客⇒またお兄さん⇒他の客⇒またまたお兄さんと、取れ高に欲しさにしきりにお兄さんに振る運営サイド。

完全に気を抜いていたところを巨大ビジョンにスッパ抜かれたお兄さんを見て会場全体からドッと笑いが起き、まともにポンチョも着れないままU.S.A.ダンスを強いられるお兄さんを見てもう一笑い。

もうやめたげてよぉ!雨でびしょ濡れのお兄さんがかわいそうだよぉ…!状態だったが、最終的にお兄さんからギブアップポーズが出たため、(鬼畜な)運営側の勝利となった。

 

そして唐突にモニターに映る山本浩二さん。何が始まるのかと思えば、なんとライブの開会(開演)宣言をやってくれるというのだ。

カンペをガン見してるのが丸わかりな映像なのだが、これはこれで遊び心というかお祭り感が出ていてすごくほっこりする映像だった。

これってポルノグラフィティが広島好き!カープ好き!って公言してたからこそ実現したオファーなんだろうし、広島愛を常に公言していることを知っているファンだからこそ通用するネタだったんじゃないかなと。

 

M01 キング&クイーン

ということで予定から30分遅れで待ちに待った開演。1曲目は全く予想していなかったこの曲からスタート。

正直なところこの曲は大して好きでもなかったのだが、野外だからなのか、それとも雨に濡れたことによる謎のハイテンションによるものだったのか、サビがメチャクチャ気持ちよかった。ウォーオー!ウォーオー!も楽しかったし。

あとアキヒトさんメチャクチャ声出てた。調子良さそうで何よりです。

 

M02 ワン・ウーマン・ショー〜甘い幻〜

おぉ…!?これまた全く予想していなかった選曲に驚き。

序盤はアップテンポな曲で飛ばすことの多いポルノおじさんたちだが、何か意図してのことなんだろうか。

雨と相まってなんかすごくしっとりした雰囲気が出ていた。

あと間奏をシクって、はにかむハルイチさんが可愛かった。

 

M03 瞬く星の下で

この曲もライブで聴くのは久しぶりだなぁ。ていうか古すぎもせず新しくもないこのあたりの曲は音源ですら最近は聴いていなかった。

しかしこの曲あたりで若干ではあるが、ある法則に気付く。

 

「あれ…?これもしかして過去曲に遡ってね…?」

 

M04 ワンモアタイム

ここでMCが入り今回のセトリのネタばらし。なんでも2017年から3作品ずつ過去に遡って演奏しているらしい。なるほどどおりで。

そして豪雨による広島の被害について言及。最寄駅から会場に向かうまでのシャトルバスのなかでも「しまなみテレビ特別版」と称してラジオ形式で音声が流れており、「こんな状況で開催するかどうかは最後の最後まで本当に悩んだ」と言っていたが、自分たちにできること(=音楽)で地域に貢献したいとのことから収益をすべて寄付することを決定し開催に至ったと。

 

マジかっけぇよポルノ兄貴…。あんたたち粋だよ主催サイド…。こんなデカいイベントの収益をすべて寄付にまわすだなんて地元愛を強く訴えるだけのことはある。マジでアーティストの鑑。

そして相変わらずポルノおじさんたちのノープランMCが可愛くて身悶える。

そんな感動的なMCから次に演奏する曲はゴリゴリのロックナンバーであるワンモアタイム。

うおおおぉぉぉおおおぉぉぉ!!!テンション上がるぅぅぅぅぅ!!!

 

M05 アニマロッサ

ブリーチの主題歌ということもあり会場のモニターにはマンガを意識したコマ割と白黒のポルノおじさんたちが。かっこいい(小並感)

チュ~ルッ♪チュッチュチュ~ルッ♪の大合唱ほんと楽しかった(小並感)

 

M06 ギフト

サビのワイパーダンスめちゃくちゃ楽しいよねぇ。個人的に特に好きなのが2番Bメロ。

「どうせ自分なんかって思うぅ そのぉ~たぁびぃ~にぃ~ギィ~フ~ト~がぁ~」のとこが語感の良さも相まってすげぇワクワクする。

ギィ~フ~ト~がぁ~のとこで脳内で「ワンツースリーフォー!」ってカウントダウンして待ってましたとばかりにワイパーするんですけど…わかりますかね?この感覚。

 

M07 Winding Road

ここでおもむろにハーモニカを手にするアキヒトさん。そうだよね、ギフトから3曲飛ばして次に演奏する曲といったらこれだよね。大好き。

「季節も秋めいてきまして、久しぶりにやるんですがこの曲を…」って囁くように言わないで。ゾクゾクするから。

ちなみにこのあたりから雨がだいぶ弱まって過ごしやすくなってきた。

 

M08 ROLL

ここまでずっと次に演奏する曲のカバーがモニターに映し出されるのだけれど、ネオメロとROLLはダブルA面だからどちらが来るのか予想できない。

どっちだ…!どっちだ…!でもこのしっとりな流れからしてROLLか!?と思ったら予想通りROLLで鳥肌ぶわぁってなった。予想通りなのに鳥肌ぶわぁってなった。(大事なことなので2回言いました)

 

M09 愛が呼ぶほうへ

「この曲はファンのみんなに愛されて、大事にされてここまで大きくなりました。」

そんなアキヒトさんの短めの曲紹介から演奏されたのは大大大大大好きな曲の、愛が呼ぶほうへ。

好きすぎてカラオケで絶対歌うし、聴き込みすぎて歌い方のクセも全部マネできる自信がある。そのくらい思い入れの深い曲が聴けて、もう穴という穴から汁が出そうになった。マジたまんねぇ…。

CDよりもやや力強い歌い方だった印象だったが、これはこれでいいなぁと。

 

M10 Mugen

「キミたちならもう分かるよね!?」と会場を煽るアキヒトさん。

ウォーオーオーオーーオゥ!ウォーオーオーオーーオーゥ!

この掛け声マジで興奮する。ポルノのライブで興奮する瞬間TOP3に入るくらい心の底から湧き上がるものがあるのがこの『会場全体でウォーオーオーオーオゥ!の大合唱をすること』なんですよ。

もう恥なんてかなぐり捨てて拳を突き上げる!大声で叫ぶ!メッチャ楽しい!!

アキヒトさんの「ラスト1回!ウォーオーオーオーーオ~~~~~ゥ!」からのイントロ、デレテテテテッテ~ンテッテン(ピャ~プァップァップァップァップァッパパーン)で完全にキマった。ハイになってラリった瞬間がこんなにも自覚できるのってそうそうない。

あとそれに呼応するように雨もアホほど降ってきた。

 

M11 サボテン

『何処に行くの? こんな雨の中』

「アンタの歌声を聴きに来たんじゃい!!」おそらく会場中がそう思ったであろうサボテン。心なしかアキヒトさんも笑いをこらえてたように見えた。

いや、だってそりゃそうでしょうよ。おそらく開演してから最も強く雨が降りしきるなか言われるわけですからね。

溢れるくらい水を浴びせられるサボテンはこんな気分だったのかもしれないなぁ。

 

M12 アポロ

「さぁ、時は1999年まで遡ってきました。僕たちポルノグラフィティはこの曲でデビューしました。」

ここでアキヒトさんのスイッチが切り替わったのが分かった。さぁ行くぞという気迫が目に見えて身体中から出ていた通り、アポロはこの日一番の声量で歌い上げてくれた。これには当然ながら会場のボルテージもさらにヒートアップ。

「雨なんかに負けるなー!」と鼓舞するアキヒトさん。

「あんたら雨バンドのせいでもあるじゃろー!」と心のなかで思うファンたち。

でもやっぱロックってすげぇ。ほんとにポルノグラフィティってすげぇ。人の心を惹きつけるというか、マジで雨のことなんかどうでもよくなるくらいに昂るんだもの。

 

M13 ブレス

デビュー曲を全力で演奏しきったポルノグラフィティとサポートミュージシャンたちのあまりのカッコよさに痺れているとここでまたMCが。

「ここから見える山を越え、海を渡れば因島」「ここがワシらの故郷」「今日ばかりは広島県民は胸張ってええ(笑)」「県外から来てくれた人、本当にわざわざ遠いところこんな雨のなか足を運んでくれてありがとう」

アキヒトさんの口から出るのは故郷・広島への愛とファンへの感謝の言葉でした。

ハルイチさんも「本当は晴れてればすげぇキレイなんじゃけれどもねぇ…」と少しばかり残念そうではあったものの、幾度となく訪れる苦難を乗り越え、無事に開催できた故郷でのライブに満足そうな表情でした。

 

そしてアキヒトさんの「今日はめいいっぱい、この尾道の、広島の空気を吸って帰ってください!みなさん深呼吸する準備はできてますか!」の曲煽りからブレス。

今回のロマポルのサブタイトルにもなっている『Deep breath』をここで回収するのかぁと感心したり、ポルノおじさんたちのMCでジーンときていたり、ポケモン映画のウソッキーのこと思い出して更にジーンときたりでなんかもう濃密な5分だった…。

 

M14 狼

ここでミュージシャンたちがステージ袖にはけ、会場のモニターにはアキヒトが自撮りする広島の風景が映し出される。

車で尾道大橋を渡り、本当に狭い青影トンネルを潜り、たどり着いたのはアキヒトさんが子供のころに都会だと感じてたという浜辺。映像では静かな場所という印象だったが、昔は遊泳可能な浜として賑わっていたらしい。

「以上、広島の風景はいかがだったでしょうか。最後はここ、『折古ノ浜』の風景でお別れです。」

 

会場がざわつくなか、突如会場に放たれるスモーク!ブシュシュシュ~~~!!!……ってこれ多すぎないか?前が全く見えないしすごく煙い…。アキヒトさんの歌ってる声は聞こえるのにどこにいるのか分からない…!と思ったらアキヒトさんも

「なんにも見えないやないか~い(笑)」

自爆していた。

観客の目がモニターに釘付けになっているすきに、ライブではお馴染みの大きな台車に移動していたようでスタンド席の目の前まで移動していた。

自爆の影響からか、それともフレンドリーな雰囲気にしたかったのか、CDで聴くギラギラした狼というよりかは、ふわっとした優しさの感じる歌い方だったように感じた。このオオカミは人とか食べなさそう。

 

M15 Century Lovers

ひっさびさのフゥ!フゥ!煽り。これだよこれぇ!!やっぱポルノのライブに来たらFooFooしなきゃ!

アキヒトさんが台車で会場を回りながら煽る。

「男ー!」\フゥフゥ!(控えめ)/

「女ー!」\フゥフゥ!(つよい)/

「メガネー!」\フゥフゥ!(まばらに)/

「高知県民ー!」\シーーーン(どうやらここらへんにはいないようだ)/

と安定の煽りを短めにまとめていざ本番!

「センチュリィィィ~ラバァァァァ~~ズ!」

久々のフゥフゥも楽しかったなぁ。

 

そして間奏でまた何か煽るのかと思いきや…

「え~っと…次の段取りどうするんじゃったっけ?雨で全部飛んでしもうた(笑)」

可愛すぎる。なんだこのオジサン。女子がキュンキュンするのも分かるわぁ。男でもキュンキュンしちゃうもん。

「あぁ~そうじゃった。広島のゆるキャラを紹介するんじゃった。ステージに注目ぅ~!」ということでステージにずらっと並んだゆるキャラたちを順に紹介していくアキヒトさん。俺たちはいま何を見せられているんだ…。

「ヒwロwシwwwマwイwケwルwww」どうやらアキヒトさんはヒロシマイケルがツボらしい。個人的には清盛くんの不気味の谷感がすごく怖かった。

挙句、ヒロシマイケルと雨で脳をやられたアキヒトさんは2番の歌詞を飛ばして無事ノルマ達成。本人も早々に間違いを認めてて笑った。

近年稀にみるグダグダなセンラバだったけどお祭り感があって最高に楽しかった。

 

M16 ミュージック・アワー

続けざまに変な踊りキター!ということでどうやら後半戦はポルノのライブお馴染みの掛け声、振り付けが多めの様子。

ゆるキャラたちもみんな一緒に変な踊り。手足が短いからピョコピョコ動いてて愛らしい。けれどそんななか1人だけ等身のおかしい清盛くんがヌルヌル動いててやっぱり怖い。あと純粋にダンスが下手だった。

ミュージック・アワーはさすがの安定感。大サビのとこの「決してっはっなっさっなければぁ~!」も綺麗に出ててこの日の喉の調子はやっぱりいいみたい。

 

M17 Aokage

「本来であればゆるキャラたちがはけきってから喋り始めるのが定石なんじゃけども…。ちょっと遅すぎるわね…(笑)これは待てんね(笑)話し始めてしまうけどもええか?」とゆるキャラいじりをするアキヒトさん。

「映像にも映っていたけれど、あそこ(青影トンネル)は本当に狭いんじゃけども、高校生のころは毎日通ったんです。結構坂がきつくて毎日しんどいな~と思いながら自転車で通ったんじゃけども、それも今となってはいい思い出になっていて…」

そんな語りから故郷を想って作った曲としてAokageを。この曲いいよねぇ。今回のアキヒトさんの青影トンネルのエピソードを聞いてより一層その情景が思い浮かぶようになった。

 

M18 そらいろ

故郷を想って作った曲をもう1つということで、Aokageに続いてそらいろ。

災害などがあったからこそセトリを組み直したのかと思うほど終始、広島への愛を語り続けるポルノグラフィティの2人。

そんなこんなでいろいろと想像すると何故かこの曲にもどこか切なさを感じてしまう。

 

M19 ハネウマライダー

会場の巨大モニターにはっさくメガネが現れ、「お手元のジェットバルーンの取り扱いについて説明しまーす! 」とのこと。

観客は「え?そんなのどこにあるの?」と一斉に席の周りを探し始めるが、ここですぐに気付く。あ、物販に売ってたやつだ…と。

まさか本編で使うなんて思ってないじゃん?言っといてや~。本編で使うなら事前に言っといてや~。

その様を見たハルイチさん、サポートミュージシャンのほうを振り返り「みんな戸惑ってない?(笑)」と言いたげに苦笑い。

 

無事にジェットバルーンが打ちあがると、そのまま拳を突き上げろー!タオルを振り回せー!と観客を煽るアキヒトさん。

雨だってなんのその。ハネウマでタオルを振り回すとやっぱり元気が出る。 

「カメラさんいくよぉー!ヘイユー!はいはい!もっかいカメラさんこっちこっち!」

振り向き様にカメラ目線!ってそれ何回やるねんw

こんな感じでいつも以上にサービス精神旺盛なアキヒトさんでした。

 

M20 アゲハ蝶

大阪でのインディーズ時代について触れるアキヒトさん。ここでサラッとTamaの名前が出てきたことに、本人たちからすれば当たり前のことなんだろうけれど個人的にはかなり感慨深いものがあった。

古川橋の路上でやっていたスタイルをここでも是非やりたいとのことで、中央にビールケースが積み上げられた特設ステージが。

「古川橋でもああやって実際にビールケースを積みあげて歌いよったんよ。」

「じゃあ!これからみなさんのとこにいきまーす!はいは~いごめんねぇ~意外と小さいってやかましいわ!180あれば頭も出たじゃろうに、170弱しかないけんねぇ~腕だけでも上げておこうかねぇ」

とのことでポルノおじさんたちがテクテクとビールケースの上へ。

 

「ハルイチ、あんたギターどうしたん」

「え?あっギターがないっ!(笑)」

慌ててスタッフにギターを持ってきてもらうハルイチさん。どうやらハルイチさんも雨で脳をやられていたらしい。

今回のラララ~ラ~ラ~ラ~ラ~は特にアキヒトさんから煽るでもなく、ほとんど観客に任せるスタイルだったのが印象的だった。ファンのことを信頼してくれているんだなと思えて嬉しい場面だった。

 

M21 ジレンマ

「みなさん!アホになる準備はできてますか!最後の1曲です!」

いつもなら暗黙の了解でアンコールを前提としたことを匂わせるようなMCをしてくれるはずなのだが、この日はどうも様子が違う。アホになる準備って…それジレンマの煽りじゃねぇの…?

ファンが徐々にざわめきはじめる。それを知ってか知らずか着実にまとめに入るアキヒトさん。あれ?あれれ?これもしかしてアンコールないパターン…?なんて声が周りから聞こえ始めたところで答え合わせ。

「ジッ、レンマァァァァ!!!」 

ぎゃああぁぁぁぁぁぁあああぁぁ!!!!これマジでアンコールないやつだぁぁぁぁ!!!!もう終わりぃぃぃいいぃぃっぃぃぃぃぃ!!!?!?!?!?!?

あまりの不意打ちに驚いてしまったが、これで終わりなんだと分かれば踊らにゃ損損!ぜんぶ出し切れー!

終始ファンに対して「ありがとう。それしか言えない。」と言い続けていたアキヒトさんとハルイチさん。何言ってんだよ兄貴たち!こちらこそたくさんの感動をありがとうだよ!また次のツアーを楽しみにしてるぜ!

 
※セトリはStaff Report | PORNOGRAFFITTIを参照
 
ということで約2時間半のロマンスポルノは終演を迎えました。
今回は参加者の一部から「物足りなかった」という感想も出ていたらしいが、おそらく正確には「不完全燃焼だった」んじゃないかと。
満足感はしっかりあるものの、アンコールを念頭に置いてパワーをセーブしていたから突然のジレンマで全部出し切れず燻ってしまったが故の素直な感想だったんじゃないかと思います。
 
もともとロマンスポルノはお祭り感を楽しみに行く場所だと思っていて、マイナーな曲や意表を意表を付いてくるようなセトリはツアーに期待しているんですよね。だからこの「物足りなかった」の言葉の真意がもし仮に「メジャー曲ばかりでワンマンらしくなかった」という意味なのであれば、そのぶん次のツアーで思いっきり楽しんだらいいんじゃないかなと思います。
 
いやー、いま思い出しても最高のライブだった。
 

9月9日(日)は残念ながら中止に

もともと土日の2日間で開催を予定していたロマポルでしたが、この日は午前中の時点で既に広島県の広い範囲に大雨・洪水警報が出ていました。

なんとかギリギリまで開催の方向で進めていることは継続的にアナウンスされていたものの、お昼を過ぎた時点で正式に中止のアナウンスが公式より発表され、チケットは払い戻し対応になるとのこと。

 

 

 

ポルノグラフィティの2人を始めとする全ての関係者たちにとって苦渋の決断だったと思います。少しでも申し訳ないという気持ちを伝えようと、ポルノの2人も会場にいるファンに向けて肉声で中止の旨を伝えていました。

それに加え、中止に関するコメントも関係者から次々に発信されました。

 

 

9日参加の予定だった人は本当に災難だったというか、残念で仕方ないとしか言えないんですが、じゃあ現地にいたポルノファンはどんな反応をしていたのかと言うと、

 

 

 

 

こんなん泣くわ。

 

これファンの人たちの声って偽善でもなんでもなく、マジで心の底からそう思ってる事なんですよね。

もちろん、ライブが中止になって悔しいとか、残念で仕方ないとか、雨のバカヤローとか、本音としては持ってるんですけど、ポルノグラフィティの2人が心のそこから広島のためを想って開催しようとしていたライブだし、最後の最後までファンにとっての最善を考え抜いてくれた末の結果だし、今回に限らずそんな常に本気で純粋なポルノグラフィティをずーーーっと応援してきたファンたちだからこそ、今回の広島への義援金としてそのまま受け取ってくれって言葉が出てくるんだろうし、どうせなら広島観光していっちょ経済を回してきますかぁ!って発想になるんだと思うんですよね。

 
実際に9日は観光地や泊まってるホテルのまわりにもポルノグッズを身につけた人たちとたくさんすれ違いました。けどみんな顔が死んでない。仕方ないと割り切って広島観光を純粋に楽しむポルノファンってホントにすげぇなって。
ポルノおじさんを始めとする関係者の方々、そんなに心配しなくても貴方たちのファンはこんなにも強いんですよ。だから次の野外ライブも楽しみに待ってますね!
 
はぁ…下手なチャリティ番組見せられるよりもよっぽど泣けてくるわ。マジで。ファンの愛はポルノを救う。ファンの愛は広島を救う。見てるか日テレ。これがリアルガチやぞ。
 

案内スタッフの対応が酷かったのだけは残念

とは言えすべてパーフェクト100点満点、最高で最強のライブだったかといえば嘘になる。

このブログは忖度無し、素直に正直にをモットーとしているので惜しかったところはしっかりと述べさせてもらいたい。

正直、今回のライブのスタッフの動きは史上稀にみる酷さだった。バイトの子たちも、それを支持する役目の人たちも明らかに経験値不足。

 

大雨の中、会場につくとまずは会場をある程度進んだところにポンチョを取りに行く必要がある。(特典のポンチョつきチケットを購入した人のみ)

しかしいざ会場に降り立ってみると案内役などはほとんどおらず、そこらへんにスタッフらしき若者たちがフラフラと徘徊しているのみ。わざわざ『らしき』と形容したのは『スタッフかどうか見分けがつかない』という意味である。

どうやら赤いポンチョを被っているのがスタッフであるらしいのだが、たまに明らかにスタッフじゃなさそうなヤツも赤いポンチョを被っているもんだから訳が分からない。目立つところに分かりやすくスタッフのロゴでも入れておいてくれれば良かったのだが、見る限りそういった工夫はされていないようだった。

なんとか人の流れに乗ってポンチョ受け取り口までたどり着くも、やはり周辺はまともに人の流れを捌けておらず、動線がグッチャグチャ。至るところで人の渦ができており非常にカオスな空間になっていた。

 

 

そんなこんなで楽しかったライブが終わり、広島ローカルのラジオDJが軽快なトークで規制退場を促すも、会場を出た後のスタッフの誘導は皆無。

なんのために規制退場をしたのか分からないほどに人が好き勝手にうごめいている状態で、案の定大渋滞。終いにはその様をみて呆然とするしかないスタッフがあちらこちらで立ち尽くしているのだから、もはや目も当てられない。

あちらこちらで「これどこに向かってるの?」「もはや何の列なのか分からない」という声が飛び交っていたが、これはおそらくあの場にいた全員が思っていたことだろう。

ごった返す人の流れをとくに整理するでもなく、点々と立っている誘導スタッフが各方面への帰宅ルート分岐をボットよろしくただただ繰り返すのみ。そして何をしていいか分からずおどおどするバイトくんたち。

そうこうしているうちに突如、「ここを通りたくば帰りのバスチケットを見せよ!」と門番まで現れる始末。

おまえそれもっと早く言えよ!!そんなもん数分先にアナウンスしてくれてれば用意する時間なんていくらでもあったのに急に言うんじゃねぇよ!!!と。

雨の中ポンチョを着ている状態で背負ったリュックから荷物を出すという一連の動作を取るおかげでみんなそこで一度立ち止まるハメになる。そのせいで更に伸びる帰宅の列。そりゃなかなか列も進まんわけだわ。

結局、普通に歩けば10分かからない道のりを1時間以上かけてなんとか会場を脱出しました。

 

もうね……そこに終演後の余韻なんてものはないんですよ。

もはやバスのなかで流れるポルノおじさんたちの爆笑ラジオトークなんて耳に入ってこねぇんすよ。

今はただ、一刻も早くホテルにもどって冷え切った体を温めたい。雨でベトベトになった体をシャワーでキレイキレイしたい。ホントにもう、それだけ。

 

 

しかしまぁ、公式もこう言っていることだし次の地方ライブに期待ということで。

ライブの内容が本当に素晴らしかっただけに、どうしても惜しい部分が…という話でした。

 

広島県民がみんなあったけぇ

最後に、ライブと直接関係ないかもしれないんですけど、広島県民がマジでみんなあったけぇって話を。

広島に滞在していた3日間のうちに出会ったホテルの受付のお姉さんたちも、路面電車のドア閉める係みたいなお兄さんも、フラッと入った飲み屋のおばちゃんも、観光スポットの受付のオッサンも、有名な飲食店のホールスタッフのおばちゃんも、終いにはちょっとした用で立ち寄った役所のおばちゃんも日曜の当直勤務でさぞかし怠いはずなのに、なんかもうマジでみんなみーんなあったけぇの。

 

 

こういう温かエピソードがあちこちで平然と起こっているわけですよ。

東京都心に住んでる人たちって基本的にみんな目も心も死んでるんですけど、広島はいわゆる中心地というか、人に接しすぎて身も心も擦り減ってるんじゃなかろうか?いい加減、観光客のウザ絡みにうんざりしてるんじゃなかろうか?っていう人たちもみんなすげえ優しいんですよね。

あぁ、人情味があるってこういう感覚だったなぁとしばらく忘れていた温かい気持ちを取り戻させてくれる場所でした。

ポルノおじさんの2人が広島はいいところだとしきりに言っている意味を身をもって体感できたのはすごく嬉しかったなと。

 

ということで延べ12000文字に渡る超大作を書き上げてしまったわけですが、これで少しでも当日の雰囲気を味わってもらえましたでしょうか。

当日ライブに参加できたかたもそうでないかたも、これを見て少しでも楽しんでもらえたなら幸いです。それでは。