よくみれば雑食

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ついにやりやがったな!ふざけたな!星野源!と思った私がバカでした

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2月28日にリリースされた星野源のニューシングル、タイトルはズバリ『ドラえもん』。

みなさん、この曲聴きました?まだですか?え?Mステで聴いた?バズリズムでチラッと流れてた?

そうかぁ。そうきたかぁ。違うんだよなぁ。それは聴いたうちに入りません。

この曲はフルサイズで聴いてほしいんです。フルでこそ輝く楽曲なんです。今回はそういう話です。

 

星野源は単なる『逃げ恥の人』ではない

きっと多くの人が抱く星野源のイメージって、『逃げ恥の人』なんじゃないかと思うんですよね。

それこそあんまり音楽を聴かない人は「あぁ、なんか一時期すごいテレビにいっぱい出てたよね」くらいの認識しかないんじゃないでしょうか。

実際に私の周りでも、だいたいは『逃げ恥の人』で定着していて、歌手・作家としての星野源を知っている人がほんのわずかにいるくらい。

そんななか、後輩のマツモトが待ってましたと言わんばかりに食いついてきて、「恋が好きとか言ってるやつってにわか丸出しで恥ずかしいっすよね!」って言うんですよ。ふーん。そっか。

別にそうは思わないけどね。

私も好きだよ。すこぶるキャッチーで覚えやすくて、間奏も聴けば聴くほどクセになってリピートしまくっちゃうし、MVもオサレでいいじゃない。

 

もうみんな恋ダンス踊れなくなってるでしょ。すっかり忘れてるでしょ。はい。

 

マツモトはちょっと通ぶりたがるところがあるから、こういういらぬ争いを生み出すようなことも言うんですが、とは言え、それなりに語れそうな雰囲気を醸し出しているんで私もちょっと嬉しくなっちゃって。

『Crazy Crazy』の参加ミュージシャンが豪華すぎてヤバいよな!ていうか曲そのものも何回聴いても飽きないしMVもオサレが極まってるよな!

何回聴いても飽きないと言えば、『化物』も大好きでさ!あのあたりからMVにキレッキレの謎ダンスが増えてきた感じするよな!

と鼻息も荒く話し出したところ、マツモトのやつ「え…?くれいじー?」とかぬかしやがる。ふざけるな。

マジで魔物の子がいなくてよかった。魔本がなくてよかった。危うく呪文が暴発するところだったわ。ザケルゥゥゥ!!

ホントにね。なんか急に喜々と語り出した私がクレイジーみたいな顔をしてやがるんですよ。音楽のことになると化物になるみたいな引きかたしてるんですよ。

Youtubeで1500万再生もされてる有名曲の1つも知らずに何が「星野源のこと語れます!」だ。そういうとこだぞ。マツモト。

 

1:25のとこのカクッってするとこが好きすぎてたまらない。

 

っと、だいぶ話が逸れました。本題に戻りましょう。

星野源と言えば今や超売れっ子のミュージシャンであり、俳優であり、作家なわけですが、歌手活動においてはキャッチーな曲を作ること、特にタイアップ曲を作るのが上手いと思うんです。

どこで見たか(聞いたか)ちょっと覚えてないんですが、タイアップ曲を作るうえで大事にしていることは、『曲を提供する対象について、しっかりと自身の理解を深めて、ちゃんと落とし込んで、そこから初めて星野源らしさを注入していく』ということを言っていたんですね。

それは前述の『恋』もそうだし、代表曲の『地獄でなぜ悪い』や『SUN』なんかもちゃんと映画やドラマの内容をなぞっている楽曲になっています。

夢と希望に満ちた内容のドラマにドロッドロのダークな曲をぶつけてきたり、高校生の青春の恋物語を描いたフレッシュなアニメにバッキバキのロックを提供しちゃうようなド三流のバンドは星野源を見習ったほうがいい。ホントに。

 

ドラえもんはフルで聴いてこそ輝く

んで、ニューシングルのドラえもんはその名の通り、ドラえもんの映画最新作のタイアップ曲として書き下ろされた楽曲になっているわけですが、これをMステで披露しているのをたまたま見た私は心底ガッカリしたわけです。

あれ?なんかはじめてのチュウっぽくね?みたいな、ホンワカパッパなイントロが聴こえてきたかと思えば、藤子先生の言葉である『SF=すこしふしぎ』を文字ってみたり、歌詞にドラえもんっぽさをこれでもかと出してきたりするわけですよ。

曲も『恋』と『時よ』と『SUN』を足して3で割ったみたいな売れ線ど真ん中、スーパーキャッチーメロディだし。

これはいよいよ手を抜いたか!ついにやったか!ターゲットがファミリー層だからって遊びすぎちゃったか!オイ!と。

挙句の果てには「ドドドドドドドドwwwwwwドッドーラえもんwwwwww」でしょ。これ完全にふざけてきてるでしょ。星野源の悪いとこ出ちゃったでしょこれ。

はぁ~~~~見損なったぜ源ちゃん。忙しいのは分かるけどさ。あまりにもストレート(というか安直)すぎてこれはどうなのよ?と。

それでもYoutubeに公開された動画は欠かさずチェックしているので、今回も毎度おなじみの形式で構成された曲紹介動画を一応チェックした。

全然期待してなかったんですよ。ルーティンをこなすくらいのつもりで見たんですよ。うん。それで思ったんですよ。

 

キレッキレのダンスを踊る女性の周りで、ちょこまか動き回ってちょっかい出すのがマイブームなのかな?

 

メッチャ良い曲じゃん…。

 

あれれ?イヤホンで聴くとすごくメロディが心地よい。しかも間奏なんなのよこれ。『ぼくドラえもん』のメロディを引用しているとは聴いてきたけれど、なんでこんな心に来るアレンジなのよ。グッときちゃうじゃない…。

水田わさびえもんになってからどうしても声がしっくりこなくて、ベテラン声優たちの卒業と一緒に私もドラえもんの視聴を卒業してしまったんだけれど、あのころを思い出させるような歌詞はやめてくれよ…。アラサーになって涙腺が緩くなったんだから本当に泣いちゃうじゃん…。のぶ代…。

基本は明るい曲調で、間奏で少ししんみりさせて、大サビで盛り上げる。この星野源お得意の緩急のついた曲構成が、いつもはドタバタしているのに、たまに深く考えさせられるお話が混ざってくるドラえもんの世界観と妙にマッチしているような気までしてくる。

この良さはテレビサイズで聴いただけじゃ絶対にわからない。フルで聴くのとテレビサイズで聴くのとじゃ曲の深さへの理解度が全然違う。これはもっと多くの人に伝わってほしい。

 

私がバカでした

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本当にすみませんでした。何がファミリー向けだって?どこがふざけてるって?

とんでもないです。今ドラえもんを見ている子供から当時ドラえもんを見て育った大人まで、みんなの心を揺さぶる良曲でした。圧倒的土下座。

フルで聴けば聴くほどに味わいが増していく曲、ドラえもん。

できればYoutubeではなく、CDもしくはDLで購入してヘビロテしてください。最低でも3回はブッ続けで聴いてください。どんどん涙腺が緩んできますから。心がモヤッとした日に是非。

 

P.S.

マツモトおめぇは最低でも30回リピートしろよな。あとで抜き打ちテストすっからな。