【映画レビュー】『スーサイド・スクワッド』はハーレイ・クインを思う存分、愛でるための映画
DCコミックスシリーズじゃなかったらB級映画だったに違いない
どうも!先日、六本木ヒルズで開催されているマーベル展に行ってきたカザマです!GW堪能中!
マーベル展の良さはまた別の記事で書くとして、今回はその帰りに借りてきた『スーサイド・スクワッド』の感想を書きたいと思うけど…。もうタイトルの通りだよ!
あ、ちなみにスーサイド・スクワッドはマーベルコミックスじゃなくてDCコミックスだよ!っていうツッコミが聞こえてくるんですけど、本来のお目当ての『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のついでに借りたのでご承知おきください(^q^)
これはアメコミ映画の雰囲気を楽しむための作品です
えっとですね、結論から言うと内容はすげぇ薄っぺらくてアクションシーンをボーッと見るだけの映画です。途中でちょいちょい飽きて飲みものを取りに行ったりとかしてたもん。
数あるアメコミ原作の映画のなかでもストーリー性などはあまりなく、マーベル映画のようにストーリーが続いているわけではないため、気軽に見れる映画ではあるのかな。
じゃあ何がそんなにダメだったのか。
以下、その理由です。
まず設定が分かり辛い
スーサイド・スクワッドの世界観として最も重要なポイントは『スーパーマンが死んで世界の平和を守るやつがいなくなった!誰か助けて!』っていう設定なんだけど、それには冒頭に軽く触れたか触れてないかくらいでものすごく分かりにくい。
確かに大げさに時間を使って説明するような設定でもないのかもしれないけど、あまりにサッパリしすぎていて、予備知識がないとなんでスーパーヴィランたちの部隊が組まれることになったのかが映画を見ていてもイマイチ分からないのよね。
ストーリーがショボい
ざっくり説明すると『マヌケな政府が戦力として使おうと思って奴隷にしていた凶悪な魔女を誤って逃がして世界がマジでヤバイ。ヒーロー不在で世界がヤバイ。もうなんでもいいからとりあえずあの犯罪者どもを使おう。』っていう映画。
元凶は黒マリモみたいな頭した政府のオバサンなんだけど、このオバサンが偉そうなくせにマヌケすぎて笑える。魔女を逃がしたっていうのもそうだけど、犯罪者たちの弱みを握って言うことを聞かせよう…みたいなこと言ってた割に結局みんなに断られて最終手段として首に爆弾を埋め込んで無理やり言うこと聞かせるという力技。じゃあ最初からそれやっとけよって話。
それにスーパーヴィランたちも隙を見て逃げ出そうぜっていう悪者感をちょいちょい出すんだけど、結局は首の爆弾にビクビクして政府の犬になって挙句の果てにヴィラン同士で友情芽生えちゃって「私の仲間に手を出すなー!」みたいな。悪人はどこまでいっても悪人で根っこは腐ってるけどそれぞれの目的のためになんだかんだで協力するみたいな始まり方だったのに、最後はジャンプ漫画とかでよく見る仲間への想いが力になるみたいなお決まりのパターンなんだもん。コレジャナイ感がすごい。
見どころはジョーカーのクレイジーさとハーレイ・クインの可愛さ
とまぁここまでボロクソ言ったわけですが、この映画を最後まで見ることができたのはひとえにジョーカーのイカれた言動とハーレイ・クインのセクシーさ&可愛さがあってこそ。ていうかここくらいしか見どころがないと言っても過言ではない。
まずマーゴット・ロビーのおてんば娘みたいな演技がすっごくいい。頭のネジがブッ飛んでるけど憎み切れない可愛さが滲み出ているというハーレイ・クインのキャラが完璧に再現されているんじゃないかなぁ。
特に印象的なのは、酒場のシーンでスーパーヴィランの1人が過去の過ちを悔いてしみじみと語り始めるシーンで、他のヴィランたちは黙って聞いているのにハーレイ・クインだけはそこに噛みついて、傷口をさらに広げるような容赦ない言葉を浴びせるシーンがあるんですね。あれこそハーレイ・クインというキャラだからこその言動が如実に表れているシーンだったんじゃないかと。
かと思えば、いつまでウジウジしてんのよと一蹴するその強さがありながらもジョーカーのことになると急に乙女になっちゃうというメチャクチャなキャラもメリハリが効いていてとても魅力的だった。
あとどうでもいいけど『マーゴット・ロビー』って名前の響きがメッチャ強そう。『剛力 彩芽』みたいな強さを感じる。
ちょっと気になるという映画は自宅で見るのも、いい方法かも
うおぉぉぉ!これは見たい!という映画であれば話は別だけど、ちょっと気になるなぁくらいのものだったらBD発売を待ってレンタルして観るのも充分にアリだと今回改めて思いましたね。うん。
やっぱり映画館特有の雰囲気とか迫力とかで面白さって何十倍も違うけど、冷静にストーリーを理解しながらのんびり鑑賞するんであれば自宅のほうが気軽でいいかもしれない。
それにどうしても1800円とか出して観ると、いわゆるクソ映画でもそれを認めたくなくて何かしら小さい部分でも褒めたくなっちゃうじゃないですか。だってわざわざ映画館まで足を運んでそれなりの金額を出して娯楽として楽しみに行ってるんだもん。そりゃ時間の無駄でした…なんて悲しい現実を直視できるわけないじゃないですか(涙目)
それに比べてBDレンタルなら7泊でも300円しないくらい。トイレに行きたければ一時停止すればいいし、うわぁ…この映画は…と思ったらスマホいじりながらチラ見でもいいわけだし、300円ならいろいろと諦めもつくしで意外といいことづくし!
うむ、なんだか映画の効率的な見方をやっと見つけたような気がする。