【雑学】実は日本の裏側はブラジルじゃないって知ってた？
「ブラジルの人、元気ですかァー！！」と友人が突如叫び出したのがつい先日の出来事。
友人の名誉のために一応言っておくが、これは居酒屋で楽しんでいる最中の出来事であって、決して友人の気が狂ったとかそういうことではない。
彼は酔うといま流行りの芸人のギャグを急にやりだす癖があるのだけれど、なぜかたまに旬が過ぎた（もとい熟しすぎた）ギャグをブッ込んでくることがある。そのうえ記憶が曖昧であやふやなまま見切り発車することも少なくない。
現に「ゲッツ！どうも、ゲッツ伊藤です。」と言い出したときは、その場の全員がダンディ坂野の間違いであるということに気付くまでにそこそこ時間がかかったし。
そもそものところ実は冒頭のサバンナ八木のギャグも間違えていて、正確には「ブラジルのひと聞こえますかぁー！」が本家の鉄板ギャグなのだが、そんな友人の絶妙な間違いに気が付くと同時に、ふとこんな疑問が脳裏をよぎった。
「あれ？地球の裏側って本当にブラジルなのか？」
てことで調べてみた
ということで日本の裏側について調べていたところ、たまたまたどり着いたギズモード・ジャパンのとある記事が非常に興味深かったのでみなさんにもご紹介したいと思う。
なんとこの『AntipodesMap』という対蹠地マップで検索すると一発で検索位置の裏側がどこなのか知ることができるのだ！
本当に地球の裏側を知るだけのマップなので用途はかなり限られるが、『地球の裏側がどこなのかをすぐに知ることができるマップ』という響きだけで好奇心をくすぐられる。
ちなみに対蹠地とは、
対蹠地（たいせきち、たいしょち）は、地球あるいは他の天体上で、ある場所とは180°逆に位置する場所である。地球においては俗にいう「地球の裏側」である。対蹠点（たいせきてん、たいしょてん）とも言う。数学では3次元のいわゆる球以外の、抽象的な球面に対しても対蹠点という表現を使う[1]。なお、対称点（たいしょうてん）は誤り。
「対蹠」の「蹠」は、「足裏」を意味する語である。従って、「対蹠」とは、「足裏を対する」という意味で、即ち「正反対」を意味する語である。英語の「antipode」は、“anti”（反対）と“pode”（足）の合成語で、「足を対した所」を意味する。日本で「蹠」を「しょ」と読むのは慣用読みであり、本来の漢音は「せき」である。
という意味だそうで。
地球の裏側を指す専門の言葉があるだなんてすでにその時点でおもしろいのに、AntipodesMapは和訳するとそのまんま『足の裏（の正反対）マップ』だったということも個人的にツボ。ちょっとはひねる努力とかしなさいよ。
で、実際に『東京』と入れて検索してみると…
海やんけ！！
騙された。かれこれ20年以上ずっと騙されていた。
日本の裏側はブラジルだと今日まで信じて生きてきた私にとっては驚きのニュース。今までなんとなく、そういうもんなんだろうというくらいの認識でちゃんと調べなかったのが仇となった。
先生によっては豆知識的に教えてくれることも多いようで、ここにきて学生時代にあまり授業を聞いていなかったのも仇となった。いやはやお恥ずかしい。
つまり、地面に向かって叫んでもその声は深海魚にしか届かないし、穴を掘り進んでも繋がった先は海水地獄だった。なんならすぐ横にはアルゼンチンとか書いてある。
あとなんだこの地面に頭を突っ込んでいる男のアイコンは。もうポーズが完全にアホのそれじゃないか。センスが光りすぎている。好きだぜこういうの。
ちなみに日本から穴を掘っていった場合、唯一ブラジルに出られるのは沖縄からのみだそうで。
なので、今後ブラジルの人に向かって思いを叫びたい際はまず沖縄まで行く必要があります。いやはや勉強になりました。
ちなみに
欧米の人々は小さいころから『地球の反対は中国』と信じて育つのだそう。
そのため裏側がニュージーランドだと分かると「思いっきり白人の英語圏じゃん！」と驚き、我々と同じく正反対が海だとわかるとそれはそれでちょっとがっかりするらしい。
そのため「どうしても中国に出たかったらアルゼンチンから（地面を）掘れ」と海外のサイトでも紹介されているのだとか。
同様に北半球の人たちは『地球の反対側はオーストラリア』だと思っているらしく、対蹠地を意味する『Antipodes』という単語はそのままオーストラリア（とニュージーランド）って意味で使われたりもするらしい。
しかしこれまた残念ながら、オーストラリアはどこから掘っても正反対は一面に広がる雄大な海。
どこの国の人もおんなじような勘違いをしてるんだね。
