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【雑学】カマキリのメスさん、交尾中にオスを食べてしまうのは事故だった

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え?興味がないって? まぁ、そう言わずに。

 

ということで今回はちょっとタメになる(かもしれない)雑学からスタート。

『カマキリのメスは交尾のあと(もしくは最中)にオスを食べてしまう』という話は割と有名な話なので聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

カマキリはメスのほうが身体が大きく、オスはメスの餌になることで産まれてくる我が子の栄養になる。この話を初めて聞いたときは「メスはなんて残虐なんだ…」と戦慄したものです。

ただつい先日、ふとしたきっかけで話について改めて調べてみると、十数年越しに新事実を知ることとなったので今回はみなさんにも是非ともお伝えしたい。そういった所存でキーボードを叩いております。

それではさっそくどうぞ。 

 

メスは意識してオスを食べているわけではなかった

ということで、カマキリの交尾に関する雑学で私が驚いた内容というのはズバリ見出しの通りなんですが、『実はメスは意識してオスを食べていたわけではなかったらしいんです。

どういうことよ?って感じなんですが、ポイントをまとめると、

  • カマキリは識別能力が低く、目の前で動くものをなんでも餌として認識してしまう習性がある
  • オスは食べられたくて食べられているのではなく、出来ることならば逃げたい
  • でも万が一食べられてしまったときのために、最悪しっぽだけの状態になっても交尾を続けることができるように進化した
  • 食べられたオスの栄養はメスの産卵にとって非常に意味のあるものである

ということらしいんですね。

 

つまるところ、メスは「子どもたちを産む前に力つけておきたいなぁ…。おっ!ちょうどええところに栄養源があるやんけ!食べたろ!」ってなノリでパパを食べちゃうってことですね。新事実を知ったところで鬼畜なことに変わりないわ。

どっこい、オスは「食べられてたまるか!できることなら多くのメスに俺の子を産んでもらうんや!」ということで、できるだけメスに食べられないように細心の注意を払いながら交尾をするんだそうで。

奮闘の末、残念ながらメスの怪力に負けて食べられてしまうのはオスカマキリのおよそ25%ほど。つまり逆に言えば75%は食べられずに逃げ延びるということなんですね。

ちなみにメスの産卵期の食事のうち約60%はオスを食べることでまかなっているとのデータもあるようで、「オスは気楽でいいわよね!こっちは卵を産むのよ!オスでも食べなきゃやってらんないわよ!」ってな話ではないようです。

 

しかしポイントのなかで申し上げた通り、仮にオスが食べられたとしてもただ単にメスの空腹を満たすだけの役割ではなく、オスが溜めこんでいた栄養はしっかりメスの力の源となり、ひいてはそれが産卵の質に大きく影響するのだそう。

オスを食べたメスが産んだ卵の量は、オスを食べなかったメスと比べて2~3倍ほど多かったという研究データもあるようで、仮に離脱をしくじってママに食べられてしまったとしても愛する我が子の血となり肉となるパパの姿というのは、同じ男としては目頭が熱くなる話です。

ちなみに、ここまで読んでくださった聡明な読者のみなさまなら既にお気づきかもしれませんが、オスを食べたときのメスとそうでないメスの産卵量の差は2~3倍ほど。つまり最低でも2回の死線を潜り抜け、3度に渡る子作りを成功した猛者は犠牲となることなく戦死者たちと同じ成果を残すことができるのです。

 

……やっぱりメスは残酷だぜ。