よくみれば雑食

よくみれば雑食

雑食系男子が日々の出来事やお役立ち情報、気になる話題など幅広く書いてます

スマートニュースに掲載された結果、受けた恩恵などの正直な感想を書いていく

f:id:ricaldent1990:20170711210408p:plain

 

どうも。何が何だか分からぬうちに大きな祭りの中心に立たされていたカザマです。

この季節は台風が日本に接近するニュースをよく目にしますが、一足お先に自宅(ブログ)に台風が直撃したようです。

と言いますのも、こちらの記事がなんとあの超有名ニュースアプリである『SmartNews(スマートニュース)』で紹介されたらしいんです。

 

www.yokumireba-zassyoku.com

 

あまりにも唐突にやってきた異変だっただけに、目が覚めたらそこは異世界でした…みたいな物語の主人公の焦る気持ちが少し理解できた気がします。

で、スマートニュースに掲載されたこと(別名:スマニュー砲)による効果がどのくらいのものだったのか。実際に体験していくつか分かったことがあるので、記念に書き記しておきたいと思います。

 

知らぬうちに神輿の上に立たされていた

まず異変に気付いたのは記事を公開してから約5時間後のこと。あー、日曜も終わっちゃうなぁ…なんて嘆きながら最新記事にコメントとかついているかチェックしてみると…。

 

f:id:ricaldent1990:20170711192802p:plain

 

あ、あれ?Facebookでシェアされてる…?

いままでFacebookにシェアなんてされたことなかったのに。

なんて思いつつアクセス解析を見てみると…。

 

f:id:ricaldent1990:20170711192930p:plain

 

え…?2000越えとるがな…。

一体何が起きてるんだ?

困惑しつつアクセス元にふと目をやると。

 

f:id:ricaldent1990:20170711193037p:plain

 

でっ、でたぁーーー!!スマニュー砲だぁぁぁぁ!!!

 

ということで、私が気付いたときには既にハリケーンは上陸しており、大暴れする準備を整えていた状態でした。

ニュースサイトに掲載されると急速にアクセス数が増えるなど、いわゆる『バズる』ことに期待ができるというのは把握していましたが、まさかここまでのものとは思いもしませんでした。ていうかひっそりと上陸しすぎ。心の準備ってもんがあるでしょうよ。

当然、ひとたびハリケーンが上陸すれば、私のような弱小ブログの運営者が受けるインパクトは絶大。もちろん、私も最初はテンションが上がりました。こんなことツイートしちゃうくらいに。

 

 

なかには「うおぉぉぉぉwwwバズったぁぁぁぁwww」とテンションが上がってドンチャン騒ぎになる方もいるようですが、私が最終的に行きついたのは恐怖でした。

 

膨らむ期待と影を増していく恐怖

ハリケーンの影響はとどまることなく、あっという間に今までの最高アクセス数の3倍近い数字を叩きだしました。

 

 

どんどん増えるSNSへのシェア数と、それに比例したアクセス数の増加をまざまざと数字で見せつけられると、次第に「あれ…?この記事でバズったらマズくね…?」という不安を抱くようになっていきました。

特に考えなしに、普段から感じていたなんとなーく自分の思うことのごく一部を切り抜いて文字にしたところ、本当にたくさんの肯定・否定それぞれの意見をいただきました。これだけ多くの人に反応をしていただけることについては本当にありがたいなぁと思います。

しかしそれと同時に「これがハートフルで誰も傷つけない記事だったらどんなによかったことか…」とか、「4時間かけて力を込めた記事ではなく、1時間そこらでチャチャッと仕上げた記事がこんな伸びるのか…」という素直に喜びきれない複雑な心境にもなりました。どうやら初心者ブロガーがみんな一度は通る道らしいんですけどね。

 

でも複雑な心境の裏を返せば、そこにバズる(拡散される)ヒントがあったのも間違いないわけで。よく『バズりたいなら炎上狙いの文章を書け!』みたいな自爆テロを推奨しているサイトってあるじゃないですか。

ああいうのを見て、「1記事公開するごとに爆弾抱えてたら身が持たないっての」なんて他人事のように振る舞っていたつもりが、気付けば私もライター片手にガソリンを頭から被っていたようです。

これがもし「ライブTシャツってとっても素敵なのぉ♪みなさんも是非ともお試しあれ~♪ウフフ~♪」みたいなハートフルな記事だったらこの現象は起こらなかったのかもしれません。もちろん、「ライブTシャツって扱いづらくね?」っていう趣旨の記事なので、ライブTシャツを着ること自体については一切の非難はしていません。私もライブの際にはTシャツ買いますし、着ますからね。

そのあたりを勘違いされている方もなかには見受けられましたが、そうとも取れる曖昧さが文中にあり、そういうニュアンスを含んでいた文章だからこそ良い意味でも悪い意味でも拡散力があったのかもしれません。

そう考えると、ガソリンをジャバジャバかぶるスタイルの人が後を絶たないのも少し分かるような気もしますが、やはり私にその度胸はありません。

これからも自身の考えはできるだけストレートに文字にする、しかしブラックすぎないように表現を修正しつつも、趣旨がねじ曲がらないように気をつけていきながらブログを書いていこうと思います。

いやぁ…、それにしてもビックリしました。これを表現するのであれば、

 

やつ(スマニュー)を追う前に言っておくッ!

おれは今やつの拡散効果をほんのちょっぴりだが体験した

い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……

あ…ありのまま 今 起こったことを話すぜ!

『おれは奴の拡散効果でテンションが上がっていたと思ったらいつのまにか下がっていた』

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが

おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

SNSでの地道な宣伝だとか検索されやすいキーワードを散りばめるだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 

f:id:ricaldent1990:20170711195812j:plain


ってな感じ。

 

なぜあの記事がスマートニュースに拾われたのか

ebloger.net

 

まず、スマニューにあの記事が掲載されたことを考えるのにあたって、こちらのサイトでかなり細かく分析されていたので、これを参考に理由を考えてみたいと思います。

 

まず、スマートニュース側がどのような流れでどのような基準で掲載する記事をチョイスしているのか?を知る必要がありますよね。

スマートニュースの記事の選定方法はズバリ下記の通りです。

⚫︎SmartNewsはアルゴリズムで記事を選び、全自動で記事配信をおこなっている

⚫︎手動による配信は一切やっていない(ただし広告審査はのぞく)

また、配信までの流れは下記の通りです。

①1日に約1,000万件の記事をクロールする
   ↓
②重複チェックやスコア計算、カテゴリ分けなどをおこなう
   ↓
③その中から1日に約1,000記事を選び、スマートニュース内に掲載する

…つまり、スマニューはまず「クローラー」というプログラムを使ってインターネット上を回遊し情報を集めます。

次に独自の「アルゴリズム」を使ってわたしたちの書いたブログやサイト内の記事を採点し、評価しているのです。

ここで評価された記事だけが、スマニュー砲の恩恵を受けるというわけですね。

引用:スマートニュースに掲載される方法を(わりと本気で)調査した件。 | 集客・アクセス | ブログ部

 
なんと1日に1000万件もの記事をクロールし、そのなかから有用性があると判断された1000記事がピックアップされて掲載されるようになっているんだそうです。

また、こちらのサイトではこうも言っています。

 

スマニューに掲載されるためには、まずスマニューのクロールを受けることが必要となります。

さらにはスマニューのアルゴリズムから評価を得ることが必要なんですね。

しかし残念ながら、このアルゴリズムは現時点で公表されておらず、明確には分かりません。

しかしスマニュー中の人の言葉を引用すると…

⚫︎みんなが本当に面白いと思う記事しか出てこないようなアルゴリズムである。

⚫︎どの記事がユーザーにとって価値があるものなのかを「ソーシャルメディア」を通して判断している。

…と発言しています。つまりスマニューのアルゴリズムには「ソーシャルメディア」内の反応が大きく影響しているのは間違いなさそうです。

引用:スマートニュースに掲載される方法を(わりと本気で)調査した件。 | 集客・アクセス | ブログ部

 

とのこと。

『この記事には価値がある!』とアルゴリズムさんに思ってもらえたのは光栄なことですが、我ながらライブTシャツについて淡々と意見を述べただけの記事にそこまでの価値があったとはとても思えないんですが…(苦笑)

同時にスマートニュースはどのSNSの動向を注視しているのかという予測もされていて、結論としてはTwitterでのツイート数が大きく関係しているのではないかと結論付けられています。

しかしまぁ…、これも特別Twitterで話題にしてもらえたかと言うと、何らいつもと変わらなかったんですよねぇ。むしろいつもよりもブクマなどの動きが鈍かったので「あ、これは伸びないな」と思っていたほどです。

他のサイトもいくつか参照してみましたが、やはり拾われやすいとされる条件は似たようなものでした。なかには私のように「なんかよく分からんが掲載された」という人もいたようですが、残念ながら拾ってもらえたのは完全に運、もしくはアルゴリズムさんの気まぐれと言うしかなさそうです。

 

実際のところスマニュー砲の威力はどんなもんだったのか

これもブログ部さんにて書かれていますが、どうやら掲載された記事の伸び率は『掲載される時間帯・カテゴリー・順番(掲載位置)によってだいぶ効果が違う』のだそう。

実際に自分の記事が掲載された人たちの声を見ると、およそ数十~数百PVほどの効果を実感できたようです。だいたい1回の掲載につき数百~数千PVの期待が持てるとのことですが、スマニュー砲を受けたこのブログの恩恵はおよそ1万PVほどでした。

異変に気付いた翌日にはてなブックマークが爆発的に伸び始め、初日はアクセス元の50%ほどをスマニューが占めていた状態から、はてブとスマニューが25%ずつ占めるようになっていました。

その後1日サラリーマンを勤め上げ、ブログの動向を見るとGoogleからの検索流入が80%以上を占めているという状態に変わっていました。そのころにはスマニューからの流入はほとんどない状態だったため、掲載されていた時間はあまり長くなかったようです。

 

キャンプ速報 | ライブTシャツの背面ダサすぎ問題 – よくみれば雑食
あとオマケとして、なぜかアウトドア系のメディアにも取り上げられました。野外フェス繋がりとかかな?

 

www.chaffflare.jp

 

ちなみにこの方法で『はてな』タブを見てみたんですが、なぜか自分の記事は発見できませんでした。

確認したのが異変に気づいてから約半日後の仕事の昼休憩中だったので、そのころにはもしかしたら記事は流れてしまっていた後だったのかもしれません。

 

gattolibero.hatenablog.com

 

こちらのブロガーさんもスマニュー砲を受けたあとにかなり細かく分析されていました。

そのなかで気になった一文が。

 

スマートニュースからのpvが伸びなかった理由は…

おそらく、直接「エンタメ」のチャンネルに拾ってもらえれば、とんでもない流入を見込めるんだと思いますが、今回載ったのは「はてな」チャンネルですからね、デフォルト(初期設定)では装備されていないチャンネルです。

スマートニュースのユーザーが自分自身で「はてなチャンネル」を追加しないと観れないんですよね。

当然「はてなチャンネル」の利用者は、はてなブログを書いてる人か、はてなブックマークの愛用者がメインだと思いますので、必然的に閲覧者の数は限定されてしまいます。

引用:SmartNews(スマートニュース)に載った★掲載されるコツと方法を調査 - 自由ネコ

 

こちらの方も結果としてはアクセス数の増加は微々たるもので終わってしまったようです。自分で追加しなければ見ることのない『はてな』タブに載ったところでバズる可能性は低いのでしょうか。 

だとすると、あの記事がもしかしたら『エンタメ』タブに一瞬だけでも掲載してもらえた可能性はありそうです。それならば半日後に探しても記事が見当たらないという流れの早さや、これだけの恩恵を受けられたことにも納得です。

ちゃんとアクセス解析などをすればこのあたりも見えてくるものがあるんだと思うんですが、今までお勉強をサボってたツケがここで出てきてしまいました…(苦笑)

 

ぶっちゃけ収益とかあったの?

ぶっちゃけありました。と言っても普段が雀の涙ほどのもんなので、それに比べれば…という程度ですが。

あと読者数に変動はほとんどありませんでした。3人くらい登録してくれたのかな?

まぁ、直帰率とかもお察しです。本当にあの記事が伸びたのは予想外、というか事故に近いですからねw

収益だのファン獲得だのは、こういった単発のイベントではあまり期待できないということは多くのサイトで書かれていますが、それはその通りで間違いないみたいです。

継続的に楽しんでもらえるようなブログにしなくっちゃなー。

 

そして超巨大ハリケーンが過ぎ去ったいま

ということで、この記事を書いているハリケーン上陸2日後の21時現在ではもうすっかり穏やかな、いつもの状態に戻りました。それでも記事を更新していないにも関わらず普段よりかなり多いアクセスをしてもらってはいますが。

ここまでをまとめると『みんながSNSでシェアしたくなるような面白い記事を書くことが大事なのだ!』という、教科書通りの結論にたどり着きました。

繰り返しになりますが、「あの記事が誰かの役に立つ素晴らしい記事だったか?」と自問自答してみると、やっぱり疑問がたくさん浮かぶのは変わりありません。

ですが、少なくとも今回の一件でこのブログに興味をもってくれた人が少しでも増えたのであれば、これまでの自分の書き方を崩さずに、このブログだからこそ読んでくれる方々に楽しんでもらえるような文章をこれからも書こうと思えるとても良い経験でした。

最後はちょっとイイ話っぽくなりましたね。それでは、これからもよろしくお願いします。