よくみれば雑食

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【雑学】犬も人間と同じように物事を長期間、記憶できるらしい

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どうも。愛犬がほしいカザマです。

25歳を過ぎたあたりから飼いたいと思うようになりまして。

残念ながら私が住んでいるのはペット禁止のマンションだし、そもそもお世話をしてあげられる時間的な余裕もないので残念ながら叶わぬ願いなんですが、いつか家庭を持ったら犬も家族の一員として迎えることもあるのかもしれないなぁ…なんて。

はぁ…。その前にまずは家庭を作る努力から始めますかね。では本題です。

 

犬も過去の体験を記憶できることが最新の研究で明らかに

突然ですが、愛犬に「ねぇねぇ、あのときの事おぼえてる?」って聞かれたらどうしますか?

私の友人によく飼い犬と喧嘩をしているやつがいましてね。

最初に聞いたときはジャレあってることを面白半分に言っているだけなのかと思っていたんですが、本人曰くどうやらマジで喧嘩をしているみたいなんです。

飼い主が飼い犬と本気で喧嘩するっていう構図だけでも充分に面白いんですが、小さなころから何かと喧嘩をすることが多かったんだそうで、いわゆる犬猿の仲ってやつらしいんですね。

友人もホモ・サピエンスとしてサルから進化を遂げているはずなんですが、それでもなお、言葉の通りの犬猿の仲にバッチリ当てはまっちゃうところも面白い。

しかしただ単純に飼い犬と仲が悪いというおもしろエピソードのほかに、興味深い点に気が付きました。というのも、友人は『小さいころから喧嘩ばかり』と言っています。

小さいころから喧嘩をしているということは、犬もまた小さいころからの因縁をずっと覚えているということであるはずで。

今までずっと特に深く考えることもなく、まぁそうなんだろうなぁくらいに軽く思っていたわけなんですが、実は学術的にも『犬は過去のことも覚えているよ』というのが正式に証明されているのだそうで。 

その研究結果の原文は英語で、お勉強(特に英語)が苦手な私はサッパリ読めませんが、Current Biologyによると犬も私たち人間と同じように『エピソード記憶』という能力をもっているんだとか。

 

◎エピソード記憶とは

個人的に体験された出来事についての記憶。 カナダの心理学者タルヴィングが、「命題記憶」の1分類として「意味記憶」と対比させた概念。

たとえば「みかん」という言葉から想起される「小さい頃、おばあちゃんの家のこたつで一緒にみかんを食べた」という思い出や、そこから連想される具体的な経験がエピソード記憶にあたる。

さらに情景だけでなく「一緒に食べた子と、その後仲良くなった」といった時間軸を持つストーリーや、それに付随する感情もエピソード記憶に含まれる。 

 引用:コトバンク

 

私たちからすれば過去のことを覚えているのはごく当たり前のことで、それは私たちの身近にいる犬や猫もなんとなくそうなんじゃないかと思ってはいたものの、それが本当にそうなのかを研究するチームがいると言うのだから驚きです。研究者というのは本当に好奇心の塊なんでしょうね。

ちなみにこれを証明するために注目されたのが、『偶発的記銘(無意識に覚えてしまう潜在的な脳の働きのこと)』が犬にもあるのかどうかということ。

私たち人間はこの偶発的記銘によって、おばあちゃんの家で食べたみかんのエピソードを思い出すことができるわけですが、これが犬にもあれば先ほど紹介した友人とずっと仲が悪い犬の話もなんとなくそうであるのではなく、しっかりと根拠のある話になるというわけですね。

この偶発的記銘に関する詳しい内容は、子犬のへや様にて解説されていますので是非。

 

この実験の内容をかいつまんで説明すると、まず犬に特定の行動を見せ、これを真似するように指示をして正しく真似ができればご褒美をあげます。これを何度か繰り返し、「真似してごらん」という指示だけで真似をするようなるまで訓練をします。

犬は『正しく真似をする=ご褒美がもらえる』と訓練によって擦り込まれるため、ちゃんと見て覚えようと意識します。ここでいくつかのパターンの行動を見せつつ、真似してごらんと指示を出して犬が正しく真似できるまで訓練を繰り返します。

次に、先ほどまでとは被らない別パターンの行動をして見せますが、今度は「真似してごらん」ではなく、「伏せ」の指示を繰り返します。

ここで犬としては真似をすることが必要なくなるため、よく見て覚える必要がないと判断します。この『見て覚える必要がなくなった』と思わせるのがポイント。

あとはまたいくつかのパターンの行動を犬に見せ、犬がそのあとに自発的に伏せの状態を取る(=動きを真似ることが頭から離れている状態)まで待ち、とある行動の後に突然、「真似してごらん」という指示を出した際に犬がどういった行動を取るか…というもの。

これにより、「真似してごらん」という指示を受けていないのにも関わらず直前の人間の行動を真似することができれば、犬も無意識に記憶に残す能力がある=エピソード記憶が働いているという証明になるわけですね。

そしてこの結果、特定の動作を見せてから1分程度で指示をすると59%、1時間おいてから指示すると35%の犬が直前に見せた行動の真似をしたのです。

個々によって特徴などもあるためすべての犬に備わっているということはこの実験結果からは言えませんが、少なくとも半数以上の犬にはエピソード記憶が備わっているということがこの実験によって証明されました。

この実験は犬の記憶について詳細に研究をする初の試みなんだそうで、この結果は犬以外の動物の観察にも広く応用できるのだとか。

この研究がもっとすすめば将来、本当に愛犬と「ねぇねぇ、あのときのこと覚えてる?」なんて会話ができるようになる日が来るのかもしれませんね。

いつかくるその日のために、愛犬とは小さなころから良好な関係を築いていきたいものですね。

 

※この文章は以下の記事を参考・参照しています

 

(※この記事は2017.01.22に公開したものを大幅に加筆・修正したものです)