よくみれば雑食

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雑食系男子が日々の出来事やお役立ち情報、気になる話題など幅広く書いてます

(ねぎまを)壊れるほど愛しても1/3も伝わらない

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店主の純情な感情はから回り

 

どうも。新年あけましておめでとうございます。カザマです。

2018年ものんびりやっていきますので、よろしくお願いします。

待ちに待った正月休みもあれよあれよと過ぎていき、もうすぐいつもの社畜生活に戻ってしまうので年末年始の出来事について振り返ってみると、忘年会の出来事がなかなか面白かったので書き記していく。

 

1/5の純情な感情

忘年会をしましょうということで、同僚やら知り合いやらをゴチャ混ぜにしたグループと繁華街をフラフラしつつ良さそうな飲み屋を見つけたんで勢いで入店。

店内に入ってすぐにペッパーくんがお出迎えしてくれたが、どうやらこのペッパーくんは入力した情報を元に名前を呼んでくれる機能しか備わっていないらしい。

必要事項に情報を入力すると「〇〇さん!いらっしゃいませ!」と言ってくれる。イチオシ機能として、再来店した時は「おかえりなさい!」と言ってくれるらしい。

ちなみに、席の案内やら、勘定の計算やら、待ち時間の暇つぶしゲームみたいな気の利いたことは一切できない。彼の仕事は、ただただ入力された情報を元に名前を呼ぶだけ。……宝の持ち腐れにもほどがある。

もう入口の時点でなかなか香ばしい店だなぁと思ったけれど、なかなかどうして店内の雰囲気はとても良い。内装は昭和風の落ち着いた佇まいで、忘年会シーズンだというのにそこまで混んでもいない。

注文はタッチパネルで行うのだが、これがまた驚きで注文したものが出てくるのがとにかく早い。例えとかじゃなく本当に秒速で出てくる。リアルタイムで注文を見られているんじゃないかと思うくらいなのだ。

味も良し、酒の濃さも適度で良し。これは大当たりの店じゃないかとメンバー一同大喜び。

だが、タッチパネルで注文をするたびに気になることがあるのだ。

チェーン店の居酒屋のタッチパネルでの注文をイメージしてもらえればいいのだが、まずは大カテゴリに『飲み物』とか『メイン料理』とか『サービス』みたいなジャンル分けがされていて、そのなかから小カテゴリで『肉』『魚』『オススメ』みたいなものを選んでお目当てのものを注文するのが一般的だと思う。

このシステムはこの店も基本的には同様なんだが、どうしても大カテゴリにふさわしくないのが1つあるのだ。

 

『ねぎま』

 

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大カテゴリには5種類のボタンがあり、『飲み物』や『サービス』というよく見るものにあわせて、『食べ物』というカテゴリは存在しているのだが、なぜかそこからねぎまだけはみ出している。ねぎまの自己主張が強すぎる。

そんなん押さざるを得ないでしょうということで、ねぎまカテゴリを押してみると小カテゴリには『オススメ』と『単品』の2つが存在している。

なるほど、これは期間限定か何かで創作メニューとかを提供しているんだろう。そう信じてまずは単品の項目を見てみる。

するとそこには『ねぎま1本 120円』のボタンのみ。

こんな大きなディスプレイの隅っこにねぎま1本のボタンのみ。攻めてるなぁ。

まさか居酒屋のメニューになんとも言えない物悲しさを感じる日がくるとは思っていなかったが、気を取り直してオススメカテゴリへ。こっちには期待してるぞ!

…しかし期待もむなしく、なぜか延々と並ぶ『ねぎま 〇〇本』のボタン。

赤字で[オススメ!]という煽りがついているのは『ねぎま3本セット 360円』だ。

そこから延々と4本セット、5本セットと続いていき、最終的に10本セットまであるのだが、10本セットは1200円である。

 

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単品と値段が変わらない……だと……

 

なんのためのオススメなのか、なんのためのセットなのか、店主の意図が全く分からない。ねぎまの何が店主をここまで熱狂的なねぎま推しにしたのか。

注文システムの都合上、空き項目を埋めるためだったとしても、そこにねぎまを強引にねじ込んでくるセンスは尊敬したいと思う。

ちなみに、ねぎまは注文しませんでした。

 

タイムトラベルおばちゃん

しばらく忘年会を楽しんでいると、偶然にもタイムトラベルおばちゃんが隣の席に座った。

タイムトラベルおばちゃんは去年の忘年会の最中に、よく覚えていないが何かのきっかけでたまたま会話をして、そのまま意気投合してしばらく一緒に飲んだことがあるのだ。

その際におばちゃんの今最もアツい流行というのを教えてもらったのだが、それがまさかの冬ソナだった。当時2015年の年末。

一時期、世のマダムたちを虜にした冬のソナタ。それにおばちゃんは一足どころか四足ぐらい遅れて熱狂していた。

いかにもニュースで見たようなコッテコテの冬ソナファンで、雪が溶けそうなほど熱く冬ソナの良さを語ってくれるもんだから、もしかしたらこの人は過去からタイムトラベルしてきているんじゃなかろうかと思ったのがおばちゃんとの出会い。

ちなみにこのあと、おばちゃんのまわりでも空前の冬ソナブームが巻き起こっているということを教えてもらい、おばちゃんのまわりだけ時の流れが遅いのだということが判明した。

 

そんなタイムトラベルおばちゃんと偶然にも1年ぶりの再会。あちらもかなり驚いていたものの、数分もすればすっかり馴染んでいた。さすがおばちゃん。

そしてあれこれ話しているときにふと、2016年の年末、そういえばヨン様は今どうしているんだろうと思った。

私が最後に知ってるのは、結婚を機にヨン様の株が大暴落したときだ。

それから間もなく韓流ブームも徐々に熱が冷めていき、最盛期は空港にファンがごったがえして大惨事だったヨン様の来日も、終焉を迎えるころには数人のファンがまばらに出迎える程度で、警備すらいなかった。

そんな映像をニュースか何かで見たときは、やけに物悲しかったことを覚えている。

ということでおばちゃんに今のヨン様および、韓国ドラマについて聞いてみると一言、「もう好きじゃないよ」とのことで、会話が終わってしまった。マジかよ。あんなに熱狂してたじゃん。

おばちゃん曰く、今にして思えば『ヨン様』に恋していたわけではなく、『流行りもの』に恋していたのだそう。この手のファンってのはつくづく白状なもんだ。

ちなみに、流行りに恋する病というのは現在進行形なのだそうで、最近のおばちゃんのイチオシを教えてもらった。

 

「最近は家政婦のミタさんがすごいのよ!また(家主の)旦那さん役の俳優さんがカッコよくてね!」

 

おばちゃん、あんたやっぱタイムトラベルしてんだろ。